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2015年08月24日

健康をサポートする住まいのかたち(後編)商品・トレンド,市場動向,ハウスメーカー

国内のミネラルウォーター市場はここ20年間成長を続けていましたが、特に東日本大震災以降は備蓄用の需要が急増したことで急拡大しました。この背景には、飲み水に安全性をより重視するニーズが
出てきているということが挙げられます。

日本ミネラルウォーター協会によれば、「東日本大震災以降飲み水について気にすること」のトップは安全性で33.0%、続いて品質12.4%、水源11.4%と2位以下に大差をつけています。

住まいでは浄水器を設置して終わり、
ということになりがちな部分ですが、こうした「きれいな水」を
コンセプトにした商品も登場しています。


例えばスウェーデンハウスの「サキタテ for baby」は、
ホルムアルデヒド等を吸収・分解する石膏ボードや
PM2.5対応の微小粒子用フィルターなど、
赤ちゃんの健康を守ることをテーマに作られた住宅商品です。


きれいな水へのこだわりとしては、ビルトイン浄水システムを採用、
ミネラルを残し有害物質を除去する高性能浄水器を備えています。


水道水には雑菌を防ぐために、塩素や鉛、
トリハロメタンといった成分が微量に含まれていますが、
体重が少ない子どもへの影響は相対的に増します。


特により体重が少ない赤ちゃんは、飲み水からお風呂、
洗顔、ミルクなど水に触れる機会も多くなります。


近頃は生活に使う全ての水を丸ごと浄水に変える
「セントラル浄水器」の取り扱いも増えているといい、
住まいにおける水についても今後考える機会が増えそうです。


食事に対するアプローチとしては、
分譲地における家庭菜園付住宅が増えたほか、
日々の暮らしの中ではゴーヤなど食べられるタイプの
緑のカーテンも人気を集めています。


しかし住まいづくりに近い提案は、
サンヨーホームズ「べジタリウム」のような
建材一体型の水栽培提案は登場しているものの、
現状普及は進んでいません。


むしろ住まいの中では「美味しく食べる」にスポットを当てることで、
家族とのコミュニケーションを促進したり、
ストレス軽減やリラックス効果が得られるといった
精神的な面から健康増進を図る方が主流になるかもしれません。


積水ハウスの「おいしい365日」は
「おうちゴハンを楽しくおいしく」をコンセプトに取り入れた
生活提案で、家での食事を楽しく美味しくするための
居心地の良い空間を提案する「いごこちダイニング」では、

1)床座ダイニング
  〜和やかな雰囲気が心地よい床座ダイニング

2)カフェダイニング
  〜ソファとベンチでダイニングテーブルを囲み
   カフェのような寛ぎを演出

3)まどベンチ
  〜庭や風景を眺めながら気軽に腰を掛けられるベンチ空間

といった居心地に配慮した様々な提案を盛り込んでいます。


このほか食卓とキッチンとの位置関係や、
作業しやすく効率の良いキッチンも、
より食事をおいしく楽しくするために必要としており、
住まいから行う食事系のアプローチとして今後注目したい提案です。


■ いつまでも健康であり続ける高齢者のための住まい
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年金を受給し、医療・介護保険を利用する高齢者が
今後益々増加することで、社会保障費は圧迫され、
より財政赤字は逼迫していくことになります。


これに伴い健康寿命の延伸を目的とした国民運動
「スマートライフプロジェクト」が立ち上がり、
また趣味や仕事など活発に活動するアクティブシニアが増加するなど、
政府の方針としても、ユーザーニーズとしても高齢者の
健康を助ける住宅が求められるようになってきています。


厚労省の平成25年国民生活基礎調査によれば、
要介護者が介護が必要となった主な原因は
脳血管疾患(脳卒中)が21.7%と最も多くなっています。


つまり高齢者の健康を保つ住まいにおいては、
脳卒中を引き起こすヒートショックの対策がまず必要ということです。


ヒートショックの対策は住まい全体の温度を
均一に保つことが第一で、ここでも高気密高断熱と全館空調は
大きなポイントとなります。


住まい全体を適温に保つことで、
高齢者の活動量が増加する効果も見込めます。


もう一つ、要介護の原因となるのは転倒です。


特に認知症の方になると、
通常気づくような段差にも気づかなかったりと、
かなり注意力が散漫になります。


段差の解消など転倒を防止するバリアフリー設計も
一つの解決方法ですが、バリアを減らしすぎることで
身体への負荷が減り身体機能が低下、
健康寿命が保ちにくくなるという面もあります。


よって緩勾配の階段のように安全性を保ちつつ
適度な負荷を与える設計や、人感センサー付き照明の設置、
段差があることをわかりやすくするために
床や壁の色を変化させるなど、“気づき”の部分から
転倒を防止する工夫も必要になります。


(情報提供:住宅産業研究所)

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