ナックと出会う前の会社の状況を教えてください
気が付くと他の住宅会社で足場が掛かっていたお客様が何件もいました
京都のビルダーで長年、設計を担当していましたが独立するために退職しました。独立後、ビルダー時代に培った設計の知識を活かして、デザイナーズ住宅でカッコよさを全面に押し出した提案をしておりました。
京都という土地柄、景観条例や間口の狭い土地が多いので、設計力さえあれば受注が取れると思っていたんです。
しかし、デザインにこだわればこだわるほど金額は高くなります。独立したばかりの頃は高くても契約になるお客様もいましたが、年々お客様に「良い家だけど高くて買えない・・・」と言われることが多くなっていきました。
お客様の建設予定だった土地をたまたま通りかかったとき、いつの間にか他の住宅会社で工事が始まっていたことが何度もありました。何とか紹介で年2~3棟の契約ができたとしても、お客様の予算に合わせざるを得ないから完工粗利率は10%くらいで利益はほぼ残りません。仕事が完全に途絶えることもありましたし、精一杯やっているのに経営はギリギリの状態でした。
ナックのシステムを導入したキッカケを教えてください
ナックの担当者からは建築コストが落ちると言われたものの、今まで現場ごとに協力業者に交渉していたのに下がらなかったものが、協力業者も変えずに簡単に下がるか半信半疑でした。
全体の5%でも落ちればいいなと思っていたのですが、業者も変えずに、自社のこだわりである品質と住宅のデザインに妥協することなく、コストダウンができました。今までどうしても下がらなかったコストが、ナックから教わった通りに協力業者に話しただけで、ほんの1ヶ月であっさりと下がったんです。
システム導入後、どのような成果・変化がありましたか?
高くて買えない家から、お客様も『買える家』にすることができました。だからと言ってローコストでもなく、『フェアプライス』で提供できるようになった上、2週間かかっていた見積りが30分で正確に出せるようになりました。現場による完工粗利率のブレもほとんどありません。
また、ハウスメーカーとの差別化をするために“ひと工夫”した自社オリジナルのインテリア提案をしています。商品カタログや仕様書には載っていない、付加価値の高い提案ができるようになったことで、年20棟を受注できるようになりました。
ナックと出会う前は、何もしなければ会社が潰れてしまうと感じました。あの時ナックのシステムを導入していなければ、今のアトリエイハウズは無かったと思います。