ナックと出会う前の会社の状況を教えてください

株式会社SAMATA父も祖父も大工だったので、自分もその背中を見て育ち「立派な大工になりたい」と、大工になることは幼い頃からの夢でした。
高校を卒業し、父の会社に入ってからは公共下請けの仕事をするようになったのですが、そのうち、お客様の顔を見ながら仕事がしたいと思うようになり、『元請けになりたい』と思うようになったのです。これが、元請けへ転身したきっかけでした。
初めて元請けとして手掛けた新築は仕上がりも丁寧だと好評で、お施主様にとても喜んでいただけました。お施主様に納得していただける仕事ができたと、自分自身でも満足していました。
その頃の自分は、毎日休みなく仕事に打ち込み、いい家をつくることこそが「会社」として一番大切なことだと思っていました。
しかし、起業後1年たったときに、あることに気がつき愕然としました。
会社としての利益がほとんどなかったのです。
このままでは、そもそも家を建て続けることすらできない。経営者として会社の基盤を整え、安定した経営をしていくにはどうしたらいいのか分からず、やみくもに模索していました。