「ホームページ分析ツール『Googleアナリティクス』が変わる？」

今回は、Googleアナリティクスの大きな変化について解説します。
少し専門的な内容ではありますが、
皆さんの会社のホームページ運用にかかわる話ですので、
ぜひお読みください。

現バージョンはあと１年で終了、新バージョンへ完全移行

Googleアナリティクスをお使いの方であれば、
最近、画面上部に
「2023年7月1日より、ユニバーサルアナリティクスでは…」
で始まるメッセージが表示されていることに
お気づきかと思います。

実はこのメッセージ、
「現在のGoogleアナリティクスはあと1年で使えなくなります」
ということを伝えているのです。

3月16日、Googleから
「現在のバージョン（ユニバーサルアナリティクス、以下「UA」）
は2023年7月1日をもって新たなデータ収集を停止する」
との発表がありました。

来年7月1日以降、過去のデータは確認できるものの、
新しいデータは蓄積されません。
そして早ければ2024年1月にも
サービス自体を停止する予定です。

新バージョン（Googleアナリティクス4、以下「GA4」）が
用意されているため、Googleによる
ホームページ分析サービスは今後も利用可能です。

しかし、UAとGA4は全く異なるツールであり、
UAのデータをGA4へ引き継ぐこともできません。
今後も自社ホームページの状況分析や
課題把握を行い続けるためには、できるだけ早く、
自社ホームページにGA4を導入する必要があります。

ビルダー・工務店が今のうちに取り組むべきこと

では、UAからGA4への移行は、
どのように行えば良いでしょうか？
大まかなスケジュールは、以下のようにお考えください。

　
・2022年6月までに、自社ホームページにGA4を導入する
・UAとGA4を並行稼働しながら、徐々にGA4の使い方を覚える
・2023年6月までに、GA4へ完全移行する

実際の完全移行までは1年以上あるので、
必要以上に慌てる必要はありません。
ただし、１つだけ急いでいただきたいのが
「今年6月までのGA4導入」です。

前述のとおり、UAからGA4へはデータの引き継ぎができません。
そのため、完全移行の1年前となる今年6月末までに
GA4へのデータ蓄積を開始しなければ、
多くの会社が行っている「前年比でのデータ分析」が
できなくなってしまいます。

UAとGA4は並行稼働できるため、GA4導入後も、
従来のUAは利用可能です。
とりあえず今年6月までに自社ホームページへGA4を導入し、
データを溜めておきましょう。

GA4導入は簡単な設定作業で完了するので、
ホームページ制作会社などに相談しながら進めてください。

GA4の具体的な使い方は、徐々に覚えていけば問題ありません。
従来のUAとは操作方法・分析手法が大きく変わっており、
住宅業界における効果的な活用ノウハウが
確立されていないことも事実です。

しばらくはUAのみを利用し、
ある程度ノウハウが蓄積された
タイミングで徐々にGA4を覚える…
という進め方でも良いでしょう。

しかし、まだ少し先とは言え
「現在のGoogleアナリティクスが使えなくなる」ことは事実です。

また、GA4はUAに比べてより細かいユーザー分析が可能になるため、
自社ホームページのより的確な改善にも効果を発揮します。

WEB担当者にとって、
Googleアナリティクスの使い方を改めて学ぶのは
大変なことであると思います。
しかし、できるだけ早くGA4を習得し、
自社ホームページの集客向上に役立てていきましょう。

(情報提供：住宅産業研究所)