「WEBにリソースを割けない会社の優先順位」

このような会社がWEB集客において成果をあげるためには、
広く浅く複数の施策に取り組むよりも、
優先順位が高い施策に集中的に取り組んだほうが、
成果につながりやすいものです。

今回は、WEB集客にリソースを割けない会社が、
まず行うべき施策を考えます。

ポイントは「即効性」と「確実性」

施策の優先順位を決める大きなポイントは２つあります。

１つは「即効性」。

WEB施策は、効果が比較的短期間で現れるものもあれば、
中長期的に効果を発揮するものもあります。
本来はどちらも取り組むべきであり、
長い目で見れば中長期的な施策も重要ではありますが、
足元の集客を確保したいのであれば、
即効性の高い施策を優先的に行うのが良いでしょう。

例えば、ホームページへのアクセス数を増やす施策として
根強い人気のある「SEO（検索エンジン最適化）」は、
成果が現れるまでに早くても数ヶ月間を要することが多いため、
即効性の面ではやや劣ります。

中長期的な重要性は言うまでもありませんが、
足元の集客を活性化させるための施策としては、
あまり向いていません。

優先順位を決めるもう１つのポイントは「確実性」。

100％成功する施策は存在しませんが、施策ごとの成功可能性は、
施策の難易度や競合の多寡によって、微妙に異なります。
リソースが限られる会社の場合は、
より手堅い施策に絞って実行するのが無難でしょう。

ここ数年、多くのビルダー・工務店が取り組んでいる
Instagram・YouTubeなどは、競合の激化に加え、
投稿内容に一定以上のクオリティが求められるため、
確実性はやや低いと言わざるを得ません。

重要な施策であることは間違いありませんが、
リソースに限りがある場合は、
より可能性の高い施策の優先順位を上げましょう。

優先的に行うべき施策

それでは、優先順位が比較的高いと思われる具体的な施策を
３つほどご紹介します。
いずれの施策も、目新しさは感じないかもしれませんが、
「即効性」「確実性」には長けているので、
リソースが限られる場合は、
特に優先順位を上げて取り組むべきと考えます。

【WEB広告】

ホームページのアクセス数を増やす施策として、
前述のSEOと比較して即効性・確実性ともより高いのがWEB広告です。
情報を積極的に探しているユーザーへダイレクトに訴求できる
「検索エンジン広告」であれば、より確実性は高くなります。

コストが掛かることは事実ですが、
月に数万円の費用でスタートする会社も少なくありません。
まずは少額でスタートし、
成果に応じて予算を拡大するのが良いでしょう。

【ホームページの「動線」見直し】

ホームページの反響を増やすための施策として
即効性・確実性が比較的高いのは、
ホームページを訪問したお客様が
来場予約・資料請求などに至るまでの動線を見直すことです。

見直しのポイントは大きく2つ。1つは、
来場予約や資料請求のボタンを常に分かりやすく表示すること
（ボタンの位置・大きさ・色・文言など）。
もう1つは、入力フォームの項目をできるだけ減らし、
入力の手間や抵抗感を減らすこと。
お客様目線で自社ホームページを確認し、
よりスムーズな動線を目指しましょう。

【メールマガジン】

見込み客リストがある程度蓄積できている会社であれば、
来場・商談を増やす施策として有効です。
見学会・イベントの告知だけでなく、自社の施工事例の紹介や、
家づくりを検討中のお客様に役立つ情報
（家づくりの基礎知識・お金に関する情報など）を発信し、
ファンを増やすことも有効です。

（情報提供：住宅産業研究所）