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2014年06月02日

加速する高齢化と住宅業界の対応策(後編)【2014年6月2日】


○●○●○●○ 工務店MBA 最新業界ニュース ●○●○●○●



「加速する高齢化と住宅業界の対応策」(後編)



■ 住宅業界初の高齢者向け取り組み
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高齢化社会が加速する中、住宅業界でも
様々な高齢者向けの取り組みを行っています。


積水ハウスは、ユニバーサルデザインの観点から、
高齢者を含む難聴者向けに、字幕付きのテレビCMの
トライアル放送を開始しました。


これは映像に合わせて、音声情報を字幕で表示することで、
耳の不自由な人に、より正確な情報やメッセージの伝達を
行なうというもので、住宅業界としては、初めての取り組みです。


CM中のセリフやナレーションだけでなく、
BGMとして使用されている「積水ハウスの歌」
の歌詞も字幕表示しています。


現在、日本の難聴者人口は、潜在的な難聴の方を含め、
約2000万人と推定されています。


急速な高齢化とともに、この数字は、
今後さらに増えていくことが予想されます。


これまでテレビ番組では、9割前後の番組が
字幕付きになっていましたが、テレビCMにおいては、
インフラの未整備等の要因により、
字幕対応が進んでいませんでした。


総務省では、今年1月に字幕付きテレビCMの
普及に向けた検討会を発足させ、技術面・運用面の課題や
具体的方策などの議論を始めました。


また積水ハウス以外にも字幕付きテレビCMの
トライアル放送を開始するなど、その機運は
徐々に高まってきています。


高齢者をターゲットに、需要を掘り下げたい
住宅会社にとっては、自社をアピールする手段として、
取り組みたい対策の一つです。



■ 増え続ける高齢者に対応する住宅商品
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高齢化社会への対策として、住宅会社に求められるのは、
やはり高齢者の居住に適した住宅の供給です。


住まいとしての質に加えて、介護や医療も含めた
サービスを受けられる住まいが求められています。


国は高齢者向け住宅の供給の加速と市場整備を
積極的に進め、2020年までにサービス付き
高齢者向け住宅60万戸の供給を計画しています。


住宅会社が販売する商品でも、高齢者向けに
続々と新商品が発表されています。


セキスイハイムは、サ高住となる新商品
「進・ハーベストメント」を5月1日より、
主に医療・介護事業者向けに販売しています。


「進・ハーベストメント」の特徴は、
「減災」をコンセプトにしているところで、
大容量太陽光発電システムと蓄電池を標準搭載しています。


また、在宅介護サービス事業所を運営する
セキスイオアシスの介護サービスのノウハウと、
住宅設備機器の製造・販売をする積水ホームテクノの
介護・自立支援設備を採用するなど、グループ力を生かし、
快適な「住空間」提案を行っています。


災害発生時、高齢者は不自由な暮らしによるストレスに弱く、
「災害弱者」になりやすいと言われています。


「進・ハーベストメント」は、巨大災害等が発生し、
電力会社からの電力が途絶えた場合でも、
大容量リチウムイオン蓄電池によって、
入居者やスタッフが集まれる食堂・リビング等の
共用空間にある非常時兼用照明スイッチとコンセントから
最低限の電力を供給し、電力が復旧するまでの間も
安心して生活を送ることが可能です。


また各居室は戸建レベルの高気密・高断熱性能を実現しており、
部屋ごとの温度差を少なくし、入居者の「ヒートショック」の
心配を減らし、快適な空間を提供しています。


大和ハウスは、デザイン性の向上を図った
高齢者向け賃貸住宅・施設対応の工業化住宅商品を発売しました。


2階建ての「セジュールウィット‐ロペール」と、
3階建ての「セジュールオッツ‐ロペール」です。


特徴はデザイン性の高い外観で、都会的でモダンな印象の
フラットルーフタイプと、重厚感がありトラディショナルな
スタイルの寄棟屋根タイプを用意し、入居者の満足度と
オーナーの資産価値を高めています。


また、同社物件のサ高住入居者を調査したところ、
約75%が女性だったことから、シニア女性が
気持ちよく過ごせる心地よさを取り入れる
「シニア・セーフティ・ウーマン仕様」を提案しています。


転倒事故を起きにくくする安全対策に加え、
落ち着いた色のアクセントクロスや、小物を飾れる
ニッチを室内空間に取り入れています。


洗面化粧台には、カウンター付きのワイドタイプを設置し、
スツールに腰かけて化粧ができるスペースや、
鏡面裏に全面収納を取り、毎日の身だしなみも快適に行えます。


さらに、玄関脇には、エアシャワーによって花粉や塵、
PM2.5などを吹き飛ばす「ダスアゲインルーム」を設置しています。


これにより、屋外で衣服などに付着した微粒子を
入室前に除去することができるため、居室や共用部の空気環境を
快適に保ち、入居者の健康管理にも貢献することができます。


急速な高齢化は、高齢者の単独世帯の増加も引き起こします。
それに伴い、介護サービス需要の爆発的な増加が見込まれています。


住宅会社には、高齢者が長く、安心して暮らせる
住まいの供給というハード面と、サービスの質向上という
ソフト面の強化が必須であると言えます。



(情報提供:住宅産業研究所)

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