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2014年05月19日

2014年 住宅新商品トレンド(後編)【2014年5月19日】


○●○●○●○ 工務店MBA 最新業界ニュース ●○●○●○●



「2014年 住宅新商品トレンド」(後編)



■デザイン性によるブランド価値創出
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前回は大手住宅メーカーの技術力を活かした
新商品についてお話ししましたが、デザインという要素も、
お客様にとっては重要な選択基準となります。


デザインを価格に換算することは難しいですが、
「カッコイイ!」「ステキ!」と惚れ込んでもらえれば、
十分に「お金を出す価値」が生まれます。


消費増税後の傾向としては、
「オーセンティック」、「本物志向」、「ワンランク上」
といった表現に代表されるような、いわゆる中高級層向けの
デザインを売りにした商品が多くなっています。


つまりは、内外装の素材や色調で上質感や重厚感を
表現するデザインが増えているということです。


前回紹介した大和ハウスの最上位商品「xevo Σ」では、
34mm厚の窯業系サイディングで外壁に重厚感を出すほか、
内装ではブラックオークやチェリーなどの
高級樹種を使用したフローリングを用意しています。


同じく大和ハウスの「xevoTILE」は、
25種類105色から選択できる総タイル外壁で、
「上質感」と「強さ」を表現する商品。


このタイルを内装にも採用することで、
生活空間全体につながりを持たせた「邸宅感」を演出します。


LIXIL住宅研究所 ジーエルホームでは、
2×4工法オープン化40周年記念商品として、
北米デザインにこだわった
「New WoodsHill〜アーリーアメリカンスタイル」
を発売しました。


「本物にこだわった魅力的なヴィンテージ仕様」を謳い、
北米で用いられる横張りラップサイディング、
アンティーク調の屋根材、無垢のフローリングと
建具などを用意しました。


従来の「New WoodsHill」は1570万円からという
価格設定でしたが、このアーリーアメリカンスタイルは
2253万円からと、700万円近くのアップになっています。


ミサワホームでは、工業化された家づくりにおいても
「デザイナーズ住宅」を実現する手法として、
「MISAWA DESIGNERS’ CODE」を開発しました。


これは、「外観デザイン・素材・ディテールの造り込み」
という3つの要素を、デザインコード(決めごと)として
予めパッケージ化して提案するというものです。


これにより、住まいの検討に費やす時間と
労力を抑えながらも、思い描いた通りの
デザインが実現するということです。


その第一弾商品として発売された「INTEGRITY」は、
スクエアを基調とした外観シルエットに、
白壁風の塗装や土壁風のタイルを採用し、
水平ラインを際立たせる連続庇などにより、
ディテールを造り込んだデザインとなっています。


住友林業や三井ホームでは、社内外の精鋭建築家による
家づくりによって、デザイン感度の高い中高級層への訴求を
強化するなど、個別の商品だけでなく、デザイン力のある
企業としてのPRも盛んです。


ローコストイメージの強いタマホームでも、
子会社のSuMiKaを通じて、オンライン上で
消費者に建築家を紹介するサービスを開始しました。


この新事業により、景気動向に左右されずに
家づくりにこだわる層の取り込みを狙っているとのことです。



■7階建も登場、都市型住宅
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相続税増税で注目される都市部向け商品も
充実のラインナップとなっています。


積水ハウスの「BEREO PLUS」は、
4階建ての複合型多目的マンション。


各階の柱位置を自由に変えられる独自工法の特性を活かして、
フロアごとにプランが異なる多世帯住宅や賃貸・店舗併用住宅の
要望にフレキシブルに対応します。


最大8mの大スパン用梁の使用によって、
大開口や吹き抜けの大空間など斬新なデザインも実現。


高遮音システムや空気環境配慮仕様、セキュリティ性能など、
あらゆる面で高級マンションクオリティを追求した商品です。


パナホームからは、工業化住宅初となる7階建て住宅
「Vieuno7」が発売されました。


同社では同一の構造システムとモジュール設計を
採用することにより、3階建てから7階建てまでを
シームレスかつスピーディーに提案できることを
強みとしています。


また、工業化住宅最大の8100mmのワイドスパンを実現し、
3台駐車可能なガレージや、広い店舗スペースなど、
空間提案の幅も拡充。


「Vieuno7」の発売と同時に、多層階住宅の魅力を発信する
戦略営業拠点「Vieuno Plaza」も、神奈川県川崎市に
開設されました。


川崎市は他エリアからの転入超過人数が全国5位の
人口増加地域で、新築住宅に占める3〜9階建て比率は
43%という、多層階住宅の有望市場です。


これを皮切りに東京都豊島区、中野区などの
防火地域の中心部に「Vieuno Plaza」を順次オープンし、
地域コミュニティに開かれたカフェ的な存在として、
情報発信や各種相談への対応などを行っていく計画です。


以上のように、大手メーカーの商品傾向は、
高性能化・高級デザイン・都市型住宅とほぼ同じ
ベクトルに向かっている様子が伺えます。


地域ビルダーとしては、こうした傾向に
安易に追随する必要はないでしょう。


自社エリアのお客様が何に魅力を感じて、
どこにお金を払うのか、まずはそこを把握しなければ、
「売れる家」にはなりません。



(情報提供:住宅産業研究所)

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