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2023年07月18日

「リベンジ消費、手厚い補助金…リフォーム市場に追い風吹く」リフォーム・リノベーション

mba

近年、リフォーム市場は順調に推移しています。
コロナ禍を振り返ると、2020年春ごろのコロナ禍初期は三密回避が叫ばれ、
高齢者の顧客が多い上に顧客宅に伺う必要のある
リフォームにとって厳しい時期が続きました。


風向きが変わり始めたのは同年の秋ごろからです。
在宅時間が増えたこともあり、
自宅での暮らしをよくしたいと考えるエンドユーザーが急増しました。


その後はリベンジ消費の選択肢の一つということで
資金がリフォームに流れ込み始め、
極め付きは2022年11にスタートした3省連携の手厚い補助金です。
今こそリフォームという気運が高まっており、
リフォーム業界に追い風が吹いています。

2022年度大手ハウスメーカーのリフォーム事業は軒並み好業績

大手ハウスメーカーのリフォーム事業は2022年度、堅調の1年でした。
特に好調だった1社が積水ハウスグループです。
2023年1月期は前年から6%増収となる1,659億円でした。
内訳としては、戸建オーナーをフォローする積水ハウスリフォームの売上高が
ボリュームで、22年度は前年比3.4%増の827億円。


そして、積水ハウス不動産が手掛ける
シャーメゾン等のアパートリフォームは10.5%増の517億円、
積水ハウス建設がカバーする一般ユーザーリフォームが
13.6%増の159億円でした。


その他、非住宅系のリフォーム売上も含まれています。
積水ハウスグループの特筆すべきポイントは営業利益率の高さで、
直近は売上高に対して16.6%。業界トップクラスの利益率と言えます。
積水ハウスグループに次ぐ売上高を誇るのが、大和ハウスグループです。


ストックビジネスを展開するグループ会社8社から構成される
リブネス部門としてのリフォーム売上高は、約1,550億円でした。
この8社の中でもリフォーム事業の主役と言えるのが、
大和ハウスリフォームです。


戸建オーナーをフォローする同社の強みの一つは、
独自のオーナー囲い込み戦略です。
5年毎の定期点検以外にも、
ふれあいアドバイザーによる定期訪問などでリレーション強化を図っています。


最近では人材が限られるなか、
一部業務のアウトソーシングといった効率化に取り組んでおり、
コロナ禍で一度落とした業績も回復傾向にあります。


3番手が積水化学工業です。


同社はセキスイファミエスブランドで、
自社オーナーのメンテナンスやリフォームを捕捉してきました。
2023年3月期は、2年連続の増収を達成し、963億円に到達しています。
前年に比べてコロナの影響が小さくなったという外的な要素が一つで、
改めて顧客の動きが活発になったとのことです。


この4月には中古仲介とリノベーションを
ワンストップでカバーするリノベる社との資本業務提携を発表しました。
今後の目標の一つに一般顧客からの売上増を掲げており、
ここでリノベる社とのシナジーも期待されるところです。


そのほか、ミサワホームは7.5%増収の670億円。


実はコロナ前の業績を上回れていないリフォーム会社が多いのですが、
同社はリフォーム売上過去最高を更新しました。
そして、住友林業ホームテックが2022年12月期661億円。
オーナーからのリフォーム売上を伸ばしており、
単価アップも図って今期は過去最高売上を計画しています。


断熱性能アップなどの提案型リフォームが市場成長のカギ

大手ハウスメーカー系リフォーム会社の多くが掲げる戦略の一つは、
「提案型リフォームの強化」です。
近年は建材の高耐久化を背景に、
メンテナンス系の受注が取りづらくなってきました。


外壁や屋根のメンテナンスとなると、
1件あたり200万円以上に上ることも多く、
以前はまさに受注の柱でしたが、
ハウスメーカー系リフォーム会社は
このメンテナンスビジネスからの脱却を図っています。


積水ハウスリフォームが注力しているのは、「断熱リフォーム」です。
今年は先進的窓リノベ補助金もエンドユーザーからの反響が大きく、
消費者の関心度が高いリフォームの一つと言えます。
積水ハウスは断熱リフォーム商品「いどころ断熱」を開発しており、
2000年以前に建設したオーナー宅をメインターゲットとして訴求しています。


前期の件数は前年から300件増やして1,600件。


一方で、築浅オーナーに対しては、
蓄電池やエネファームといったエネルギー系の設備を訴求しています。
断熱リフォームなど脱炭素にも関わるリフォームを
「環境型リフォーム」と定義しており、
この売上を2025年に35%まで高める目標を掲げています。


そして、旭化成リフォームが強化するのはLDKリフォームです。
リフォーム商品のラインナップもこの数年で拡充し、
荷物の片付けも含めて6日間で LDKを刷新する「快速LDK」や、
キッチンの設置位置を変更できる快速 LDKの上位互換商品「一新LDK」は
特に好評でした。


LDKのリフォームをきっかけに
ワンフロア全体の工事に発展するケースもあるようです。

(情報提供:住宅産業研究)

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