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2022年04月04日

「10年後、20年後を見据えた商品戦略~IoT編」IoT/AI/VR関係

mba住まい手にとって住宅の購入はゴールではなく、
何十年と続く新生活のスタートであり、
将来的な社会の変化にも対応できる住宅の提案が必要です。

前回は、住宅の性能レベルを高めておくことと、
太陽光発電・蓄電池・EV(電気自動車)の
連携について説明しました。
この他に、社会の変化が住宅にどのような影響を
与えることが予測できるでしょうか。


IoT住宅の本質は?


2010~2020年代はまさに時代の転換期とも言え、
第四次産業革命で飛躍的に技術が進化したのが、
インターネット、ロボット、AI等のデジタル分野です。
今後もこれらの技術の進化は加速していくでしょう。


住宅商品においても2010年代後半から、
スマホやAIスピーカーを入力デバイスとして、
住宅内の設備・家電等と連携させる「IoT住宅」の
開発・商品化が進められてきました。


コロナ禍が一般消費者の生活にもたらした
大きな変化の一つが、オンラインサービスの普及です。
Eコマースやネット配信の動画サービスの
利用者は確実に増えているでしょう。


ビジネスシーンにおいても、
WEB会議システムやクラウド上での
データ共有が一気に普及しました。


AIやIoTを活用した次世代型住宅の提案が
受け入れられやすい土壌が徐々に
整ってきたと言えるでしょう。


「IoT住宅」黎明期における住宅へのIT機器の導入は、
AIスピーカーで家電を操作する、
HEMSによって住宅のエネルギー収支を
見える化するといったものでした。


これらが住まい手の暮らしの利便性を
飛躍的に高めたかというと、そうではないでしょう。


手動による家電の操作が音声に置き換わっただけ、
住宅の発電と電力使用の状況が見てわかるだけというのは、
IoT住宅としては不十分です。


IoT住宅の本質は、
「Internet of Things」=モノのインターネット化です。
人からモノに働きかけるのではなく、
インターネットにつながっているモノが
住まい手の暮らしの利便性を高めることが本来の目的です。


これからのIoT住宅の進化として
期待されるのは、第一に自動アップデート。


PC・スマホのOS・アプリがアップデートされるのと
同じように、住宅に設置されている設備・家電が、
インターネットを介して
自動的にアップデートされるようなことが期待されます。


第二に自動制御。


住まい手や住居内外の環境の情報を取得する
センサリングと、それらの情報を元に次のアクションを
選択・決定するAIの機能が進化することによって、

入力・操作・管理を住まい手が逐一設定するのではなく、
AIが住まい手の行動の傾向を学習して、
自動的に室内を最適な環境に
保つようなことが可能になるでしょう。


住まい手の健康を維持・促進するような機能や、
例えば自然災害によって電力供給が途絶えたときに、
蓄電池やEVからの給電に自動的に
切り替わるような機能が期待されます。


宅配サービスの変化に対応する、


コロナ禍の巣籠消費の増加によって、
Eコマースの市場規模はまた一段階拡大しました。
メルカリ等の個人間売買の利用者数も
増えていると思われます。


宅配業者の業務が逼迫していることは、
以前から社会問題の一つとして取り上げられていました。


住宅会社では、宅配ボックスの設置や、
スマホで遠隔対応できるインターホンの開発等によって、
この問題に対応してきました。


今後、宅配サービスが大きく変化する
可能性として挙げられるのは、ドローン宅配の普及です。
5Gの通信網が全国的に広がるのに伴って、
ドローン物流が普及へ一歩進むと見られます。


宅配、物流、小売り等の各業界で、
ドローン宅配の実証実験が進められています。
将来的には、住宅にはドローン宅配を受け取れる
ドローンポートが必須になるかもしれません。


その将来を現時点から見据えておくとすれば、
玄関ポーチを広く確保しておいたり、
広めのテラスやバルコニーを設置しておく
といった提案が考えられます。


前回、今回と見てきた将来予測はあくまで予測であり、
いつどのタイミングで社会が変化するかは
正確には予測できません。


ただ、かつての携帯電話がスマホに置き換わったように、
いつかのタイミングで新しいサービスや
生活様式が当たり前になります。


家づくりを進める上で、
施主の将来設計の話になったときに、
可能性の一つとして提案に盛り込んでみるのは、
悪いことではないでしょう。

(情報提供:住宅産業研究所)

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