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2021年08月02日

「激甚化する自然災害に備える住まい」市場動向

mba7月3日に関東地方を中心に襲った激しい豪雨は、
静岡県熱海市の市街地において
大規模な土石流災害を引き起こすなど、甚大な被害をもたらしました。

また、神奈川県平塚市では
3日午前に複数の河川で水位が上昇したとして、
改正災害対策基本法に基づく最高ランクである
「緊急安全確保」が全国で初めて発令されました。

一年前には、
熊本県などでの大雨から始まった「令和2年7月豪雨」において、
九州のほか中部地方や中国地方、四国地方でも被害が相次ぎ、
多くの被害者を出しました。

「数十年に一度の大雨」とされる大雨特別警報級の豪雨が
ここ数年連続して発生しており、
被災する地域も広範囲にわたっています。
住宅会社各社でもここ数年、自然災害、
特に水害などへの対策を強化した住宅商品の開発を行っています。

未来コンセプト住宅の災害対策

ミサワホームは7月9日に、暮らし、健康、環境など
社会が抱えるさまざまな課題の解決につながるコンセプト住宅
「グリーン・インフラストラクチャー・モデル」を、
住まいづくりの体感施設
「ミサワパーク東京」に建設したと発表しました。

同社では、社会課題の解決や多様な暮らし方に対応するため、
エネルギー面だけではなく、多面的で住まいの枠を超えた
サステナブルな暮らしの提案が必要と考え、
「グリーン・インフラストラクチャー・モデル」を
新たに2030年の住まいと位置付け、
持続可能な未来につながるコンセプト住宅として提案しています。

モデル棟は、住宅以外への変更も視野に
フレキシブルな長期利用を可能にする空間構成や、
感染症対策を含む健康面の提案、
自然災害への備えなどを盛り込んでおり、
1階をシェアオフィス、2階を住居スペースとして提案しています。

住居用の玄関には感染症対策として、
非接触の自動ドアやタッチレス水栓を設けた
クリーンクロークを設置しています。
帰宅時に抗菌・抗ウイルス照明によって靴やコートを、
紫外線照射によってスマートフォンを除菌できるということです。

また、クローク内の宅配ボックスには、
室内の「蔵」まで移動する「収納支援ロボット」を導入し、
スマートフォンの操作により自動で荷物を運搬可能としています。
災害対策では、ビルトインカーポートに隣接する
レジリエンスウォールを採用しました。

レジデンスウォール内部には、車と住宅間で給電する V2H や
災害時に車から電力を給電する「クルマ de 給電」のほか、
ミサワホームが水害対策として提案する
防災エクステリアのスマート防水ボード、
雨水を活用する雨水タンクを備えています。
タンクの水はポンプアップして
2階バルコニーにある植栽の給水などに活用し、非常時には
夫婦2人分で最大約8日分もの生活用水を確保できるということです。

また、太陽電池、燃料電池、蓄電池による
全負荷型3電池連携システムにより、
エネルギーの自立性を高める提案をしており、
停電時にも住まい全体に高出力の電力を供給できるため、
自宅避難を可能とし、普段に近い暮らしが継続できます。

スマート&レジリエンスの街づくり

積水化学工業 住宅カンパニーは今年6月、
セキスイハイム誕生50周年記念
「全国一斉まちづくりプロジェクト」の展開を開始し、
2022年度までに全国10分譲地、
約300区画の販売を開始すると発表しました。

「戸建スマート&レジリエンス」をコンセプトに、
戸建分譲地ならではの環境・快適・安心を実現する技術を
共通仕様とし、長く安心して住み継がれる
サステナブルな街づくりを推進していくということです。

同プロジェクトでは、豪雨対策として、
住宅の屋根に降った雨水を地下に一時貯留する「クロスウェーブ」や、
地中に浸透させる「コンパクト雨水浸透マス・有孔管」を、
建築エリアの開発要件や地盤特性などに合わせて全邸で採用し、
下水管への雨水排水量を抑制することで、
内水氾濫による浸水被害の低減を図ります。

また、全邸に搭載する蓄電池によって停電時でも電気が使えるほか、
断水時にも数日分の飲料水を確保できる
「飲料水貯留システム」を積極的に採用することによって、
災害時のライフラインを維持し、在宅避難を可能とします。

搭載される「クロスウェーブ」、
「コンパクト雨水浸透マス・有孔管」、「飲料水貯留システム」は、
いずれも積水化学グループの製品ということで、
グループシナジーを活かし、
災害に強い街づくりやレジリエンスの向上を目指していくということです。

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