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2021年05月10日

「空き家の再生・活用を促進するビジネスモデル」市場動向

mba空き家の運用、活用に困っているオーナーは全国に数多く存在します。
空き家を貸し出すにも、どこに相談したらいいか分からなかったり、
募集しても住み手がつかなかったり、
手をつけられず放置しているケースもあります。

地方自治体では空き家バンクを運営し、
貸し手と借り手のマッチングにも取り組んでいますが、
上手く行っていないのが現状です。

民間では中古買取再販がこれまでの空き家ビジネスの主流でした。
事業者が空き家を買い取り、
リフォームして販売するというビジネスモデルです。
これは空き家を手放したいオーナーにとって有用なサービスですが、
中には空き家でも手放したくないという人もいます。

今回は、そのようなオーナーをターゲットとするサービス
「アキサポ」を紹介します。

株式会社ジェクトワンが運営する
「アキサポ」がスタートしたのは2016年。
空き家所有者と空き家を利活用したい人の
マッチング事業として展開してきました。

2019年には東京都産業労働局管轄の
「起業家による空き家活用モデル事業」の事業者に採択され、
起業家支援も行っています。
昨年までは首都圏一都三県のみを事業エリアとしていましたが、
2021年からはエリアを徐々に拡大する計画です。

首都圏以外でのプロジェクト第1弾は、
京都にある京町家改修プロジェクトで、
リノベーションによって宿泊施設に生まれ変わりました。

運営元のジェクトワンは、
不動産仲介事業をメインに成長する企業の一つです。
2020年3月期の売上高は141億円。
アキサポは、年間売上高数千万円規模とまだまだ小さい事業ですが、
エリア拡大と共にニーズがさらに増えていくはずです。

リフォームで地域に求められる建物に生まれ変わる

「アキサポ」は電話やメールでの「無料相談」からスタートします。
次に、「現場調査・市場調査」ということで、
物件の所在地、現地の情報をヒアリングした後、
周辺環境や市場を調査します。そして、申込から約2~3週間後、
調査に基づき、物件活用を「提案」します。

提案内容をオーナーと協議し、双方納得の上、
転貸借を前提とした「賃貸借契約」を締結します。
そして、「改修工事」に入ります。

1~2ヶ月をかけて改修工事を行い、
同時に入居者の募集がスタートします。
入居後からオーナーへ定額の「賃料の支払い」が始まります。
空き家や滞納が発生した場合でも定額を保証しています。
「賃貸借契約終了後」は、賃料は100%オーナーの回収となり、
管理運営もオーナーに移行します。

引き続きアキサポで管理代行を行うことも可能です。
アキサポの最大の特徴は、
オーナー負担が「ゼロ円」ということです。
相続登記などで支払いが発生するケースがありますが、
これまで88%のオーナーが
ゼロ円でサービスを受けることができています。

また、相談から貸出・活用までの所要期間は、
40%が6ヶ月以内ということで、
プロジェクトの進捗が早いことも特徴です。

さらに、アキサポ事業自体の利益も確保します。
売上高は基本的に月々の家賃収入ですが、
オーナーとの賃貸借契約期間の半分の期間で、
リフォーム費用を回収できるようマネジメントしているとのことです。

2020年3月に空き家オーナーを対象に
ジェクトワンが実施したアンケート調査によると、
空き家オーナーの7割以上が、自己所有の空き家を
「活用したい」という意向があるということが判明しました。

しかしながら、活用できていない理由の最多は
「何をするにしてもお金が掛かる」が35.0%。
次いで、「活用したいがどうしたらよいかわからない(30.7%)」
「建物に価値が無さそう(23.7%)」「老朽化がひどい(23.3%)」
「リフォームしないと活用できる状況ではない(22.0%)」
という意見が並んでいます。

アキサポはこのような空き家オーナーが抱える
複数のボトルネックを解消するためのサービスと言えます。

アキサポでは、
空き家を住宅以外に用途変更するケースも少なくありません。
その中でも代表的なアキサポ事例の一つは、
かつての倉庫兼事務所を
バイクガレージにコンバージョンしたプロジェクトです。

元々視認性が悪い立地で、
店舗などの商業には向いていませんでしたが、
視認性の悪さを逆手に取ったことで利用者を獲得しました。

このように住宅以外に生まれ変わらせることで、
新たな価値を見出すことも可能です。
同社のその他のプロジェクトでは、
社宅をシェアオフィスにしたり、
空きテナントをレンタル倉庫にしたりと、
様々なコンバージョンに挑戦しています。


(情報提供:住宅産業研究所)

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