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2020年11月24日

「大手ハウスメーカーからハイエンド向け商品続々」商品・トレンド

mba

今回は2020年に大手ハウスメーカーから発売された
坪100万円超のハイエンド向け商品を紹介します。
今後人口減少を背景に住宅着工戸数、新築市場が縮小する中で、
事業者が新築住宅事業の業績向上を図るには棟数シェア向上のほか、
棟単価を高める戦略も構築すべきかもしれません。

大手ハウスメーカーは近年、飯田グループHDや有力ビルダーなどの台頭もあり、
シェア向上が難しい市場環境において、単価を高めることでも
事業を成長させてきました。また、ハイエンド向け商品を新しく設けることでも、
富裕層の市場開拓を推進しようとしています。

増加する富裕層世帯

株式会社野村総合研究所(以下、NRI)は
2017年の日本国内における純金融資産保有額別の世帯数と資産規模の推計結果と共に、
国内の富裕層・超富裕層の世帯数は2000年以降過去最多であることを発表しました。
世帯として保有する金融資産の合計額から負債を差し引いた
「純金融資産保有額」を基に、総世帯を5つの階層に分類し、
各々の世帯数と資産保有額を算出しました。


5つの階層とはそれぞれ、純金融資産保有額3,000万円未満の「マス層」、
同3,000万円~5,000万円未満の「アッパーマス層」、
同5,000万円~1億円未満の「準富裕層」、同1億円~5億円未満の「富裕層」、
および同5億円以上の「超富裕層」と定義しています。


その中で「富裕層」と「超富裕層」の世帯数を合わせると126.7万世帯、
内訳としては富裕層が118.3万世帯、超富裕層が8.4万世帯でした。
富裕層以上の世帯数は前回調査を行った2015年当時と比較すると
約5万世帯増えているとのことです。富裕層世帯の増加はハウスメーカーが
ハイエンド向け商品を打ち出す背景にもあるでしょう。


また、住宅建築・販売の商談の中では、「親からの資金援助」は頻出する
話題の一つですが、実際にNRIでは親や祖父母が富裕層、
超富裕層である「親リッチ」が全国に235万人いると推計しており、
これらのユーザーも有望なマーケットと言えます。

新しい木造住宅のカタチ~三菱地所ホーム「ROBRA」

三菱地所ホームはこの9月、木造注文住宅の新ブランドとして
「ROBRA(ロブラ)」を発売しました。この商品の特徴は世界初の特許技術
「Flat Mass Timber構法(フラットマスティンバー構法 以下、FMT構法)」です。
「FMT構法」により、この商品は木造ながら自由度の高いプランニングを
可能としました。1棟当たりの単価は5,000万円以上を想定しています。


「FMT構法」は、木と鉄骨によるハイブリッドの構法で、
壁や梁といった構造要素が空間内に出てくることがほとんどありません。
国産ヒノキを使用した厚さ150mmの「集成材厚板パネル」を、
壁・床・天井の構造部材として使用し、パネル同士の接合部には専用の金物を、
梁には鉄骨を使用することで高い耐久性を確保しています。
耐震等級3を維持しつつ、構造壁量を2×4構法の6分の1から
7分の1までに抑えられるとのことです。


構造壁を外壁に使用する必要もなく、床から天井までの開口を設置でき、
スラブを各階層でずらしたり曲線にしたり、木部を現しにするデザインも実現できます。
また、スラブは最大3.1mの跳ね出しが可能で、
スラブを利用した大きな庇を設けることも可能です。

独自に進化させたモダニズムデザイン~旭化成ホームズ「RAUMFREX」

旭化成ホームズはこの6月、邸宅フラッグシップモデルとして
「RAUMFREX(ラウムフレックス)」を発売しました。
同社はこの商品でグッドデザイン賞2020を受賞しています。
「RAUM」はドイツ語で「空間」を表す言葉で、
この商品では外装、内装それぞれにオリジナルデザインを採用しています。


販売目標は年間20棟、坪単価は150万円程度を想定しています。
この商品の発売に当たり、JR新大久保駅が最寄の総合展示場
「ハウジングステージ新宿」にモデルハウスをオープンしました。外観デザインは
「モジュラーシェル様式」と称するオリジナルの意匠様式を採用しています。
これは建築の成り立ちや部材構成をそのまま意匠とするモダニズム建築の要素を
取り入れたもので、75mmと100mmの厚みの異なる2種類の外壁板を並置することで、
シンプルかつ重厚感のあるファサードを実現しました。


さらに、ヘーベルウォールのデザインには新しく開発した「ファインストライプ」
を採用しました。室内の空間デザインには、アーチ状のボールト天井と円柱状の
構造柱であるコラムを配列する「ボールト&コラム様式」を新たに導入しました。
天井高は標準2.72m、最大3.36mとし、天井や床の高さに変化をつけることで、
邸宅に相応しい空間の広がりとゆとりを実現しています。

(情報提供:住宅産業研究所)

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