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2017年05月01日

間取りのトレンド~空間の広がりと個室の縮小化~商品・トレンド,ハウスメーカー,リフォーム・リノベーション

mba

住宅の間取りのトレンドは、暮らし方や家族構成の変化とともに移り変わっています。1960年代頃までの日本の住宅は、部屋は襖で仕切られ、隣の部屋と合わせて続き間となる間取りが一般的で、食卓として使用するちゃぶ台を畳めばそこが寝室としても機能する食寝非分離型の住宅でした。南側の縁側が外と中とをつなぎ、水回りは北側に配置される傾向にありました。その後、、、

欧米型の文化が入ってきたことでダイニングキッチンが登場し、nLDK型の間取りが一般的となりました。


食事の場と寝室を分ける食寝分離型の住宅で、個室文化の浸透により、家族間や外部とのコミュニケーションの場が減少したとも言われています。


個室よりもリビングを充実させる


現在はどのような間取りがトレンドとなっているでしょうか。リクルートでは毎年様々な業界のトレンド予測を発表しています。


住宅業界の今年のトレンドとして発表されたキーワードは「リビ充家族」です。


「リビングを最大限広げて、空間は共有しつつも、各々が好きに充実した時間を過ごす」という定義で、子ども部屋等の個室は最低限の広さとして、広く設けたリビングに家族が集まる暮らしがトレンドとなると予測しています。


現在は、世帯人員の減少や、世帯所得の低下を背景として、住宅のコンパクト化が進んでいます。狭い住宅の中では個室を大きく取るより、家族が集まるリビングの広さを充実させるというのは理に適っているでしょう。


子ども部屋でなくリビングで勉強をする子どものほうが成績が伸びやすいと言われ、子ども部屋は寝室の役割と私物を収納するスペースがあれば充分です。


リクルート住まいカンパニーの調査では、小学生は就寝時間を除いた1日のうちの76.1%、中学生は57.2%、高校生・高専生は45.6%をリビングで過ごしていることがわかりました。


また、高校生はスマホや携帯をいじる、電話をかけるといったプライベートな行動も、意外にリビングで行っているようです。


共働き家族の増加やテレワークの普及によって、在宅で仕事をするケースも増え、リビングの一角に仕事スペースを設けるような設計も増えると予測しています。


「nLDK」のnの数と広さは減少し、LDKを広く多用途に使うような間取りは、今後のトレンドとなるでしょう。


可変性の高いスケルトン&インフィル


壁で個室を仕切るのではなく、家具やファブリックでスペースを緩やかに仕切る、大空間のスケルトン&インフィル型の間取りも増えてきています。


家族構成や暮らし方の変化によって、自由に間取りを変えられる、可変性の高い設計です。


東京の相羽建設の主力商品である「木造ドミノ」は、構造上必要な耐力壁は建物の外周部のみに集約し、住宅の内部に配置する柱は1~2本だけというオープンな空間設計として、インフィルを自由に配置・変更できるようにしています。


スケルトン部分は、プロとして安心できる構造・性能を提供することを第一として、耐震性能は長期優良住宅の基準以上を確保し、基礎断熱と外壁断熱、屋根断熱を組み合わせ、開口部にはLOW-E複層ガラスや樹脂複合サッシを採用して断熱性を高めています。


一方、インフィルは壁を設けず、基本的に家具やファブリックで仕切ることを推奨し、内装をDIYで仕上げる施主も少なくないそうです。


室内を仕切る家具や造作は、デザイナーがデザインしたものを大工が制作して商品化する「わざわ座」プロジェクトを立ち上げ、手仕事ができる職人の技術力の付加価値をアピールしています。


ログハウスブランドの「BESS」が今年4月に発売した新商品「ワンダーボイド」も、外壁と柱1本で支える構造で、2階は個室のない26畳の大空間のプランを設けています。


室内の壁の一部は無塗装で引き渡し、家族で塗料を塗って仕上げることを推奨しています。


余計なものを極力省いてシンプルにすることで、同社の従来商品よりも安い、30坪・1449万円~の価格設定としています。


家そのものは作りこまずシンプルな空間とすることでコストを抑え、住まい手が家具やインテリアを配置して暮らしの空間を完成させるようなプランは、今後も増えてきそうです。


(情報提供:住宅産業研究所)

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