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「この雨はあと5秒後に止む」

2018.6.11

ナックの松田です。台風や前線の影響で、今日は全国的に天候が崩れていますね。6月になり、続々と梅雨入りの発表もあり、いよいよ本格的な長雨に突入でしょうか。

約10倍の計算能力


さて、雨に関連して、先月、こんなニュースが新聞に出ていました。

「天気予報、6月から早く詳しく」


内容が、、、気象庁は計算能力を、約10倍に高めた新たなスーパーコンピューター(スパコン)を導入することで、6月から天気予報が大きく変わるそうです。


具体的には、、、6月下旬から、1時間あたりの降水量分布の予報を、これまでの6時間先までから、15時間先までに延ばし、夕方の時点で、翌朝までに大雨になる可能性がある地域を知ることができるそうです。また、現状、1週間先までの予報を発表している気温は、来年6月ごろをめどに、2週間先までについてもおおよその最高気温や最低気温を予報できるようにするとのこと。


天気予報の歴史は、コンピュータと共に、進化してきたと言われます。1950年(昭和25年)頃から、天気予報にコンピュータが導入され、世界各地で予報の研究、実験が行い、運用が始まりました。ですが、当時のコンピュータを用いた、予報は精度が低く、実際の天気予報として、運用されるまでには長い年月がかかったそうです。


精度が低いということは、つまり、外れるということで、そこに、多くの失望や疑いが、あったのかなと思います。ここ数年の天気予報は、もう当たって当然、疑うことや外れて失望する機会は、減ったように思えます。


あまり意識したことはありませんが、知らず知らずのうちに信頼し、生活に密着していますね。今回の進歩に留まらず、さらなる発展を期待したいものです。


予報は買う時代?


以前にも、このメルマガで書きましたが、最近の天気予報で存在感があるのが、日本の気象情報会社である、「(株)ウェザーニューズ」この会社が提供する、「ウェザーニュース」を、知っている方、アプリなどを使われている方も、多くいらっしゃると思います。


事業者向けの気象情報の提供や、一般消費者向け天気予報に、無料、有料コンテンツを設け、事業を展開しています。


ここで、注目したいのは、テレビやネットで無料で、精度の高い情報が手に入るのに、天気予報にお金をかける人が一定数いること。数年前の情報ですが、一般消費者向けの事業で、有料会員は、210万人を超えているそうです。


10円かけて177に電話して知ることもでき、お金をかけること自体は、新しいことではないかもしれませんが、ウェザーニュースが有料で提供しているのは、ピンポイントな情報で、これが、支持されるひとつの要因と考えられます。


人が天気を気にするときは、洗濯物を干すとき、出かけるとき、台風がきているとき、などなど、なにかしらの目的があると思います。そのときに、本当に知りたい予報は、○○県、○○区、〇〇市の全域のではなく、自分が今いる場所の天気じゃないでしょうか。それを、携帯電話のGPS情報をもとに、今いる場所で雷雨の可能性があれば、その通知を受けることができます。


出先で急に雨が降ってきて、傘を買ったり、タクシーに乗ったりすれば、まあまあの出費になりますよね。それを防ぐことができるのであれば、月額の数百円は無駄じゃないのかも。


このサービスが活用できるシーンは、考えてみると、結構ありますね。部活など屋外スポーツする際などや、イベントを企画する側も、参加する側も、建設業なら現場管理でも天候を、考慮した動きができそうです。


そして、これから、技術がもっと進歩したら、、、もっと先の日にちを、もっと早く、もっと高い精度で、もっとピンポイントに知ることができるんじゃないかなと思います。楽しみですし、ビジネスにおいては、有効活用できるシーンがたくさんあるなと、想像が膨らみます。


欲を言えば、映画の、バック・トゥ・ザ・フューチャー2に出てくる、「この雨はあと5秒後に止む」のような、雨がいつ止むかの予報が実現したら面白いなと思います。

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