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日本人の防災意識と住宅商品ハウスメーカー

業界ニュース
2019.6.10

防災意識を持続させる住宅提案


パナソニックホームズでは4月13日より、「防災持続力を備える家」を低層戸建住宅、多層階住宅、集合住宅に新しく展開しています。同社では、「本当に安心できる住まい」を提供するため、一般ユーザーに対して防災に対する意識調査を実施しました。【防災に対する意識調査】(パナソニックホームズ調べ)

1.防災や備えの意識の変化

意識は高まった 72%

変わらない 28%

意識は低くなった 0%


2.災害への備え
(食料、飲料水、電池、非常用持ち出し袋)

備えている 80%

備えていない 20%


3.備えの継続

備えを継続できる 29%

継続することは難しい 51%

どちらとも言えない 20%


パナソニックホームズが実施した調査によると、昨今の災害報道を通じて、72%の人が防災意識は高まったと回答しています。さらに災害への備えについても80%の人が食料や飲料水、乾電池や蓄電池、非常用の持ち出し袋など、何かしらの備えをしていることが分かりました。一方、備えの継続について聞いた質問では、備えを継続できると回答した人は全体の29%と3割にも満たない結果となりました。

同社では、相次ぐ自然災害によって、日本人の防災意識が高まる一方で、災害への備えを継続することの難しさに課題があると考え、「防災持続力を備える家」を開発したということです。「防災持続力を備える家」では、「家の備え×ご家族へのサポート×IoT」という考え方で、防災力を持続する家を提案しています。「家の備え」では、災害時も家族を守り、自宅で生活を続けるための住宅性能・設備を採用しました。構造躯体には六本木ヒルズなどの超高層ビルで使われている制震技術「座屈拘束技術」を住宅用に落とし込んで採用しています。

また停電時も約3日分の電気を確保できる太陽光+蓄電システム、断水時にも約3日分の飲料水を確保する「貯水タンク」を備えています。貯水タンクは水道管の一部にタンクを接続し、水道を使うたびにタンク内のシリコンチューブに新鮮な水が流れる仕組みになっています。これらの備えにより、家自体が防災の備えを持続するということです。「ご家族へのサポート」では、IoT情報端末である「HomeX」を活用し、気象警報と連動して台風等の予報を通知し、自動的に蓄電やシャッターを閉めることが可能です。また、同社の住宅所有者が加入する会員サイト「パナソニックホームズクラブ」に防災関連サービス情報を追加し、備蓄品の賞味期限切れを知らせたり、サイトを通じて備蓄品を購入できるようにしています。


災害後も住み続けられる戸建商品


パナソニックホームズとの住宅事業の統合が発表されたトヨタホームでも、「災害にいちばん強い家を。」というコンセプトの戸建商品の提案を4月25日より開始しています。従来の性能・設備に加え、停電時に電気自動車の電力を宅内で使用できる「V2H」を導入しました。また、太陽光発電システム、エネファーム、蓄電池の3電池を備えたシステムにも対応し、停電しても電気を使い続けられる環境を整えています。

さらに、災害によって断水した場合でも安全な水を最大120リットル確保する「マルチアクアシステム」を導入し、飲料水の確保を図っています。同システムは、同社のユニット構造を活かし、床下にタンクを収納することができ、水道管に取り付けるだけで簡単に施工できることも特徴ということです。マルチアクアシステムでは、4人家族でも約10日間は飲料水や生活用水に困らない量の水を確保することで、災害後にも安心して住み続けられる住宅を実現しています。トヨタホームでは、上記の提案の他にも、猛暑でも快適な空間を実現する空調システムの「スマート・エアーズ」や宅内の転倒事故を抑止する「超緩勾配階段」なども備え、同社の全戸建商品を対象に提案していくということです。

(情報提供:住宅産業研究所)

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