神輿を担ぐ経営・人材育成,コミュニケーション
ナックの松田です。9月に入り暑さが少し和らいできましたかね?暑さが和らぐと夏の終わりと、秋の始まりを感じますね。この時期、東京の各地ではお神輿(みこし)をよく見かけます。
東京に住んでしばらく経ちますが、お神輿を見かけると、秋だな~と思ったりするようになりました。
神輿の担ぎ方・・・
土日に私の家の近くでも、お神輿が出ていて盛大に街中を巡っていました。ふと、お神輿の告知が書かれた張り紙を見ていたら、担ぎ手を募集していて、楽しそうだったので、担いでみることにしました。
係の人に申し出たら、待ってましたと言わんばかりにすぐにお神輿セットを渡され、あっという間にお神輿の前に、連れていかれました。
近くにいた、少し年配に見える方から、「若い人がいると助かるよ、もう年だから俺の分も頼むよ」なんて言われてしまい、お神輿ど素人の私ですが重い物を、持ったりするのに自信があったので、「任せてくださいよ~」と、ヘラヘラしながら出発をまっていました。
そんなヘラヘラしていた私が、いざ、出発し担いでみて、感じたこと。。。
重っ! 難っ!! 長っ!!!
総じて、、、神輿担ぐの意外とツライ(汗)肩にのせてみると、ずっしりというか、どっしり重い。しっかり足で踏ん張れば、そこまで重く感じないのかもしれませんが、、、前の人の後頭部が自分の鼻先につきそうになるくらい、前後にスペースがないので、基本、棒立ちで、重みを支える。(これが結構、つらい)
前後にスペースがなく、普通に歩くようには前に進めないので、、、掛け声にあわせ独特のステップを、みんなで合わせて踏みながら進む。(リズムがつかめず、前の人の足を蹴ってしまう私)
最後に、担いでいる時間が長い。。。1回20~30分くらいかけて、街中を巡ったら、休んで、また担ぐの繰り返し。
13時くらいから開始して、終わったのが、20時頃(汗)私は肩も足もパンパンで、めちゃくちゃ疲れてしまい、何回か休んで完走ならず(汗)いっしょに担いでいた私より年配の方々は、もちろん完走で、結構、余裕そうにビールを美味しそうに飲んでいました。
何十年も神輿を担いでるそうで、張り切りすぎず、自然体で、楽しく担ぐことが、完走するコツだそうです。いくら体力があっても経験にはかないませんでした。来年は頑張ります\(^o^)/
担いでくれる人がいないんだよ~
担いでいる最中に足を蹴っちゃった方に、すみませんでしたと、謝ったら、「全然気にしないでいいよ、それよりも若い人が参加してくれることがとても嬉しい」と、優しい言葉を頂きました。
実は、この言葉の裏に、お神輿の課題が隠れていました。「若者が都会へ流出し、神輿の担ぎ手が少なくなってしまった」という話を耳にします。
では、その若者が行った先の都会はどうかというと、実はここでも神輿の担ぎ手は少なかったのです。もちろん地域によってはまだ盛大にやっているところもありますが、全国的にはおそらく担ぎ手不足のところが多いのではないかと思われます。
担ぎ手不足の原因は、上記からわかるように、
1.若者の減少(流出)
2.地域活動への参加率の低下
が挙げられます。
1は大きな流れで、急には変えられないかもしれません。2はまだ地域になじめないでいる人たちも、ちょっとしたきっかけがあれば地域活動に参加する可能性は大いありそうです。
ここをどう取り込むかが、ポイントかもしれません。実際に私の場合は、担いでみて楽しかったし、また来年も参加しようかなと、思いました。
ただイベントを催すだけでなく、ターゲットを見定め、魅力的なコンテンツを提供していかなくては、人が集まらなくなってしまい、伝統が受け継がれなくなってしまう。商売ではありませんが、集客やマーケティングに近い気がします。
地方では、集めるターゲットが少ない、都会では、ターゲットは多くいても反応しない。こういった層を、どのように取り込んでいくかも、お神輿だけでなく集客の課題でもあるかもしれませんね。