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【工務店MBA】建築業界の最新ニュース(H22 6/21号)

MBA
2010.6.21

今回のテーマ:ビルダーの商品・価格帯傾向 後編 H22/6/21

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【工務店MBA】建築業界の最新ニュース
発行:株式会社ナック
工務店MBA事務局
/www.home-builder.jp/
TEL:03-3343-3000
日下部 興靖
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ワールドカップの開催前と後で、

日本代表のチームが、 

「ガラリ!」と変わったと思いませんか?




●お世話になります。ナックの日下部です。


ワールドカップが開幕し、眠い日々が続いています。

毎日AM1時までサッカー観戦で、寝不足になって

しまっています。



さて、日本代表も、ワールドカップの開催前と今では、

まったく違うチームのようですね。

(^_^)



TV画面からも、「何がしたいのか?」がわかるようになった

だけでも、観戦していて気が楽です。



以前は、チーム全体がバラバラで、いったい何がしたいのか、

それすら伝わってこず、結果もご存知の通り・・・

見ていても、イライラするばかりで楽しくありませんでした。





でも、カメルーン戦は運良く(?)得点できてから、

その後は”必死に守る”という事が伝わってきたし、

オランダ戦も、堅守速攻というスタイルを貫き、

オランダよりもシュート数が多かったそうです。




結果として負けてしまいましたが、

「何がやりたいのか、全員で共有できている」

という点で大きく変わったなぁ〜と思います。




●会社もやりたい事をはっきりさせたほうがいい。


先日、うちのスタッフがある工務店さんの従業員さんと

お話をしていて、あることを感じたそうです。



「社長の思いが伝わってない・・・」

「従業員は、何をすればいいかわからなくなっている・・・」



実は、このような話は頻繁に耳にする話です。




もちろん、社長は・・・

「会社をよくしていこう!」

「売上・利益を上げていこう!」

と、色々と努力しています。



ただ、「やりたい事が伝わっていない」のです・・・。



社長のやりたい事が、従業員に伝わっていないと、

今までの仕事のやり方のまま業務を遂行する従業員と、

社長のやりたい事を理解して業務を遂行する従業員が

でてきます。




会社として、バラバラな方向に向かうことになると、

ワールドカップ前の日本代表のように、

「何がしたいのかわからないチーム」

になってしまします。



サッカーに例えるなら、岡○監督がやりたい事を

選手が理解せず、バラバラなプレーをしていたら、

得点はできませんよね?



得点が取れたとしても、それは個人の力なので、

個人がいなくなたら終わりです。




サッカーも会社も、組織プレーをするためには、

指揮官が何がしたいのか戦略・戦術プレーヤーに伝え、

プレーヤーは一丸となってそれをやり抜く。




また、指揮官とプレーヤーの共通の目的・目標を

立てることも重要なのです。


・ワールドカップで4位以内に入る!

・ワールドカップで優勝する!

・まずは予選を突破しよう!



今の日本代表は、目的・目標がチームで一致していて、

指揮官のやりたい事を理解したプレーヤーが、

全力で実行しています。



サッカーなら・・・

「何のために戦っているのか?」
^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^

会社なら・・・

「何のために働いているのか?」
^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^


あなたの会社では、目的・目標・理念など、

全員で共有しなければならない事は、

しっかりと共有できていますか?



もし、組織がブレているなと感じたら、

もう一度、目的・目標・理念を皆で共有して、

その上で戦略・戦術を社長から伝えてあげれば、

今の日本代表のように、「ガラリ!」と変わるかも

知れません(^_^)



皆で一丸となって行くことで、お客様にも

どんな会社なのか、何がしたい会社なのかが

伝わるようになります。



●具体的にどうやるか?


まずは、目的・目標・理念の共有をしましょう。

誰もが共感できる、目的・目標・理念がいいですね!



そして、戦略・・・

三国志や戦国時代の話に例えるなら、

どんな陣形で敵に立ち向かうのか・・・

その陣形で何をすることが目的なのか・・・

それが戦略。


戦略を立てるのが社長の仕事です。



次に、戦術・・・

陣形の中で敵と1対1の勝負をするときに、

どうやって目の前の敵を倒すのか?

現場でどのように立ち振る舞うのかが戦術です。



これは、部長・課長クラスが決めるものかと思います。

部長などがいない小さな会社であれば、社長が

やるべきでしょう。



ここまでやれば、みんな・・・


「何をしなければならないのか?」
^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^

を理解して、


「どうすれば、効率よくできるのか?」
^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^

を考え始めます。




そうすると、結果が出ます。

(^_^)/


このような事ができているかいないのか?




このメルマガを読んでいる社長は、

自社を振り返ってみてはいかがでしょうか?



追伸

言い忘れました。

従業員の皆様の、「ベネフィット」も考えてあげるといいです。


私の言うところのベネフィットとは、

http://dic.yahoo.co.jp/dsearch?enc=UTF-8&p=benefit&stype=0&dtype=1 (このページは現存しません)

に書かれているようなことではなく、


「それをやることで得られる、夢のような未来!」
^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^
です。


これも伝えてあげると、みんな喜んで働いてくれます。

仕事=自分の喜び

という図式になると最高にいいですね!

(^_^)v




○●○●○●○●○ 工務店MBA 業界ニュース ●○●○●○●○●




今回のテーマ「ビルダーの商品・価格帯傾向」 後編




(2)1000万円前後の超ローコスト規格住宅


リーマンショック以降の景気低迷期から、

1000万円台前半のローコスト規格住宅を出す

ビルダーは増えてきています。



中には1000万円を切る3ケタの商品も少なくありません。

代表的なのは、東京に本社を置き埼玉を主戦場とする

C社の550万円住宅です。



商品発表から1ヶ月で1000件以上の問い合わせがあり、

テレビなどで取り上げられることも増えているようです。



コストダウンのポイントは、とにかくムダな空間を

無くして面積を小さくし、機能を最小限とすること、

間取り固定で設備も統一して仕入れの無駄を抑えること、

工期を短縮して人件費を減らすことなどです。



C社では工期短縮のため、

物流でもコストダウンの工夫をしています。



?@梱包レス搬入

 C社では、提携する建具メーカーに協力してもらい、

 梱包しないで埃除けビニール1枚で物流センターに

 納品してもらっています。

 段ボールで包まれていたときに比べて、

 傷や誤品の早期発見にも繋がったそうです。



?A余材改修

 現場で余った材は、現場に長く放置しておくと汚れて

 再利用が難しいですが、速やかに回収してできるだけ

 再利用しています。



?Bアドレス配送

 資材を一度に多く配送するのではなく、約60日間の工期のうち、

 使用時期に合わせて約12回に分けて搬入しています。

 現場に無駄なスペースを取らないことで作業効率を上げ、

 納材の仕分けや資材探しの手間を省いています。



ローコスト住宅で利益を確保するためには、

商談期間を短縮して販売効率を上げることや、

経費の削減も重要です。



新潟でローコスト規格住宅のみに特化し、

年間300〜400棟を販売するD社は、

経常利益率5%を維持しています。



間取り変更の無い規格住宅のみを扱うため、

設計は図面を描けるパート社員がいればよく、

工事監督はアウトソーシングしています。



事務所を新規出店する際には、2階にアパートを

併設して家賃収入を得るなど、経費削減の工夫をしています。



常設型のモデルハウスは持たず、

集客は分譲型のモデルハウスだけで行います。

ただし、自社では土地を仕入れず、提携する20〜30社の

不動産業者の土地にモデルを建てて、売れたら土地代を

清算する形を取っています。



土地は6ヶ月清算として、半年経っても

売れなければD社で土地を買い取ります。



プラン完全固定のため、建物だけを見て納得して

もらえればほぼ売れるため、以前はモデルには

基本的に家具を置かず、装飾も一切行っていませんでした。



しかし最近ではモデルの販売効率を上げるため、

カーテンだけは付けるようにし、外構も全てコンクリで

固めるのではなく、植物を植えられるように

土のスペースを作っています。



自由設計と規格住宅では、価格帯も違えば客層も違いますし、

商談期間も違うため、売り方が全く異なります。

客単価や一人当たりの販売棟数に差が出るため、

営業マンの評価も難しいです。



自由設計を主力商品とし、セカンドブランドとして

ローコスト規格住宅を取り扱って好調なビルダーでは、

営業部を別にしたり分社化することで、

それぞれの売り方を確立する傾向にあります。



主力商品のブランド価値を落とさないための工夫でもあります。



(情報提供:住宅産業研究所)

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