
株式会社Style Design
現場ゼロから年間50棟受注へ ~下請け大工が歩んだ奇跡の軌跡~

ナックと出会う前の会社の状況を教えてください

かつて僕たちは、ハウスメーカーの下請けとして、ただ黙々と指示をこなすだけの存在だった。どれだけ丁寧な仕事をしても、評価されるのは元請けの名前。理不尽な納期や予算の中で、技術と誇りだけを頼りに耐え抜く毎日だった。現場では一番早く来て、一番遅く帰る。それでも「ご苦労さん」の一言すらなく、存在すら軽んじられるような扱いを受けた。悔しくて、何度も自分たちの立場を呪った。
それでも、いつかは自分たちの力で勝負できる日が来ると信じ、歯を食いしばって技を磨き続ける毎日を約7年過ごす。そうした日々の積み重ねが、今の我々をつくっている。
あの報われぬ時代があったからこそ、今、胸を張って「自分たちの仕事だ」と言える!がっ、当時は苦しかった。
ナックのシステムを導入したキッカケを教えてください

下請けとして働いてきた僕たちだったが、ある現場での出来事が転機となった。突発的なトラブルにより工程が乱れた際、原因の大半は元請け側にあったにもかかわらず、全責任を下請けである我々に押し付けられた。抗議する余地も与えられず、現場の信用も損なわれたことで、深い無力感と悔しさに襲われた。
そのとき初めて、「いくら腕があっても、このままでは変わらない」と痛感した。技術だけでなく、経営の知識や仕組みがなければ、立場を変えることはできない。そこから模索すること1年、ナックと出会い、変われるヒントを得て、すぐさま工務店として自立するためのノウハウ導入を決意。
業務の見える化、顧客対応、ブランディング、見積・契約の仕組み化など、一つひとつ整備していった。初めは戸惑いもあったが、「このままで終わりたくない」という強い想いとナックが背中を押してくれた。あの悔しさが、僕たちを本気にさせたのだった。
システム導入後、どのような成果・変化がありましたか?

ノウハウを導入してから、我々の工務店は大きく変わった。まず最初に変わったのは、見積もりや契約、現場管理といった「仕組み」だった。これまで感覚や経験に頼っていた部分が明確に数値化・言語化され、誰が見ても分かる形で整備されたことで、仕事の質とスピードが格段に向上した。
また、お客様との打ち合わせもスムーズになり、「安心して任せられる」と直接言われることが増えた。現場では職人同士の連携も良くなり、無駄な手戻りやトラブルが減少。さらに、見込み客の集客や問い合わせも増え、元請けに頼らずとも自社で受注できる力がついてきた。社員や職人たちも「うちの会社は変わった」と口にするようになり、仕事への誇りと責任感が芽生えた。
単なる下請けではなく、お客様から直接信頼される“選ばれる工務店”として、一歩ずつ成長を実感している。あの時の決断が、すべての転機だった。
会社紹介

株式会社Style Design
■所在地:茨城県土浦市
■設 立:1997年
■社員数:20名
■受注数:50棟/年
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