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2014年12月29日

富裕層市場を開拓 住宅業界の高級路線展開(後編)【2014年12月29日


○●○●○●○ 工務店MBA 最新業界ニュース ●○●○●○●



「富裕層市場を開拓 住宅業界の高級路線展開」(後編)



■ ビルダー・住設メーカーの富裕層事例
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

住宅業界において富裕層向けの試みは、
国内外を問わず活発に行われています。


住友不動産販売は、訪日外国人や海外投資家の
需要を取り込むため、渋谷区広尾に「麻布コンサルティング」
という外国人相談窓口を開設しました。


さらに、都心の不動産情報に特化した専用サイトも立ち上げ、
海外向けに投資情報を発信しています。


「麻布コンサルティング」では、不動産売買に
関わる相談に税理士や弁護士といった専門家と連携し、
対応可能としていると共に、英語を中心とした
外国語に長けたコンサルティングスタッフを常駐させ、
直接外国人の相談に乗れる体制を整えています。


京町家のリノベーションや、中古住宅の再生販売を
行っている京都の八清では、セカンドハウス等の購入を
検討する外国人向けに英語版のウェブサイトを開設しています。


京町家の購入を希望する外国人の増加に対応したもので、
ウェブサイトだけではなく、契約までをワンストップで
英語での対応を可能としています。


また、自国に住む富裕層に照準を合わせ、
海外に進出した日本のビルダーもあります。


北海道帯広市のロゴスホームは、今年8月にロシアの
ウラジオストクにモデルルームをオープンさせました。


ロシアでは、新築の家を購入すると、
コンクリートむき出しのスケルトン状態で
引き渡されることが一般的となっています。


そこで、日本で販売している家の内装や
設備を展示し、ロシアの富裕層からの内装、
設備工事の受注を獲得するという狙いです。


モデルルームは、約80平米のマンションの一室で、
元々2LDKだった間取りを見学しやすいように1LDKにし、
日本製の家具やキッチン等を展示しています。


またロシアには風呂に入る習慣はありませんが、
ユニットバスを導入し、日本風の風呂の
楽しみ方も提案しています。


日本から資材を運ぶため、どうしても輸送費や関税等の
コストが発生し、価格は物件購入費と内装完成までを含めて
約3000万円、現地の相場の3倍程度と、高額になっています。


しかし、ロシアでは現在、老朽化した集合住宅から
新しい家に移ろうとする動きが活発であり、
また部分的ながら富裕層が確実に育っているため、
日本仕様の高級住宅を求める人が増えているということです。


ロゴスホームでは、初年度の受注目標を15件としており、
3年後には年間12億円の売上目標を掲げています。


住宅設備メーカーのリクシルも富裕層向けの戸建住宅への
取り付けを狙った住宅設備の新商品を発売しています。


リクシルでは、今年8月にシステムバスルームの
「スパージュ」の販売を開始しました。


スパージュは、「お風呂を愛する国のバスルーム」を
コンセプトに、肩湯や打たせ湯といったスパリゾート
のような豪華な機能を搭載しているのが特徴です。


さらに、シャープやクラリオンと共同開発した
32型浴室テレビ「アクアシアター」や
浴室専用音響チューニングを行ったフルデジタル
サウンドシステムをオプションで用意し、
より快適でくつろげる空間を演出しています。




■ 外商マンが開拓 百貨店のリフォーム事業
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

市場の成長による将来的な需要拡大を見込んで、
ホームセンターや家電量販店等、新規参入組が続々と
登場するリフォーム業界において、富裕層の個人向け
リフォーム事業に乗り出したのが大手百貨店の��島屋グループです。


今年5月に��島屋グループの「��島屋スペースクリエイツ」内に
一般住宅向けのリフォーム部門を発足させました。


百貨店でのリフォームといえば、従来は店舗内で壁紙を販売したり、
売り場の一角に相談コーナーを設け、リフォーム会社へ取り次ぐ
というケースが一般的でした。


今回、��島屋では、帝国ホテル等の大型ホテルの
内装工事を手掛け、ラグジュアリー空間の施工を
得意とする完全子会社の��島屋スペースクリエイツが
個人向けリフォームの施工を行うことで、
完全に自社でリフォームを行うことが可能となりました。


現在、日本橋店、新宿店、玉川店、横浜点、大阪店、
京都店に「ふぁーすと暮らす」という家具売り場に併設した
リフォームカウンターを設置しているほか、リフォーム受注を
獲得するのは、��島屋の外商マンによる営業活動です。


富裕層の顧客と密接なパイプを持っている
外商マンが、自宅の老朽化や生活面での不安、
不便な箇所等の相談を受け付け、グループ内の
内装工事技術やノウハウを生かしたリフォームを提案します。


様々な商品に精通している外商マンの強みを活かすことで、
より顧客の希望に近い設備機器やインテリアを集めることが
出来るということです。


今後、消費税増税による反動減が落ち着きを
見せたとしても、中長期的に見れば世帯数の減少などによる
市場の縮小は避けられません。


販売戸数や工事件数減少の影響を緩和し、収益を確保するため、
高級路線展開による富裕層市場の開拓は急務と言えます。




(情報提供:住宅産業研究所)

私がメルマガで得た“注目すべき成果”を発表します!【2014年12月29日】




こんにちは。
ナックの冨田です。


はやいもので、今年最後の
工務店MBAメルマガとなりました。


1年って、ほんとに早いですね。


私も今年の4月から
この工務店MBAメルマガを担当して、
一人でも多くの方に気づきやヒントを
得てもらいたいと思い情報をお届けしてきました。


そこで改めて、この1年間で
どんな内容をお伝えしてきたかを
少し振り返ってみました。




■ たくさんの情報をお伝えする中で・・・
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

数えてみると、
この工務店MBAメルマガを含め、
この1年間でわたしが書いてきたメルマガ、
その数、実に111本。


多くの方から、


「いつもメルマガ見てますよ」

「勉強になります」

「毎週楽しみです」


という嬉しいお声もいただき、
メルマガを書く励みになっています。



本当にありがとうございます!



ただ、応援してくれる方のお声も、
非常にうれしいのですが、、、


実は、私がメルマガを書く上で、
一番の励みになっている“ある人物”がいるんです。。。



毎週毎週、、、



メルマガを書く、
原動力になっているとも言えます。



その人物とは・・・



・・・



・・・・・・




わたし、です。



わたし自身です。



なんか、すいません。。。




■ 学ぶときは教えるつもりで
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

というのも、
このメルマガを通じて一番勉強になり、
多くの気づきやヒントを得ているのは、

「間違いなく私だ!」

と言い切れるからです。


昔から、


「人は、自らが教える時、最もよく学ぶ」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

と言われていますが、
まさにそれを、自分自身で実感しています。


この工務店MBAメルマガを見てくれている方は、
あなたのように忙しい方ばかりです。


そんな忙しい時間のちょっとした合間に、
メールを見てくれているわけです。


文章をダラダラと、
説明文のように書いてしまうと
逆にわかりにくくなってしまう・・・


どうすれば、伝えたいことを、
いかに短い時間の中で、
いかにわかりやすく伝えられるのか・・・


また、飽きずに楽しく読んでもらうためには
どうすればいいのか・・・


これらを考えながらメルマガを書くことで、
自分自身、本当に勉強になりました。



「いま得た情報を誰かに教えなければいけない」



そう思えば、適当な説明はできません。。


分からないところが出てくれば、
自然と調べたり勉強もします。


結果、理解も深まり、
自分の実になっていくのがわかります。



さて、、、



あなたもこの2014年の中で、
たくさんの経験をし、学んだことでしょう。



その経験や知識を、2015年では、

誰かに伝える
~~~~~~~~~~~~
ということをしてみるのもいいですね。


すると、
今までとは違った視点で、
新しい気づきだったり実になることが
必ず出てくるはずです。



また、本を読む時もしかり。

セミナーなど人の話を聞くときもしかり。



『常に、誰かに伝えるつもりで学ぶ』
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


これを、来年の行動指針として、
掲げてみてはいかがでしょうか。



是非、参考にしていただければと思います。



ということで!


来年も引き続き、
あなたにとって気づきやヒントとなるように
お役にたてる情報を届けていきますので、
よろしくお願いします!


それでは、
良いお年をお迎えくださいね!



工務店MBA事務局
冨田泰司

2014年12月22日

富裕層市場を開拓 住宅業界の高級路線展開(前編)【2014年12月22日】


○●○●○●○ 工務店MBA 最新業界ニュース ●○●○●○●



「富裕層市場を開拓 住宅業界の高級路線展開」(前編)



■ 大手ハウスメーカーの富裕層向け事例
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

今年4月に消費税が5%から8%に増税したことによる
反動減で、苦しい状況が続いている住宅業界では、各社が
富裕層をターゲットにした高価格の戸建商品を拡充しています。


大手ハウスメーカーでは、住友林業が10月に富裕層向けの
「邸宅設計プロジェクト」を本格始動させることを発表し、
プロジェクトの第一弾となるモデルハウスを都内の
駒沢展示場にオープンさせました。


また、第二弾となるモデルハウスを名古屋の八事展示場に
オープン予定で、来年1月には、両モデルハウスを基にした
新商品の発売を計画しています。


駒沢モデルハウスは、「都市に建てる日本の風情」をテーマに、
敷地いっぱいに外壁を建て、その中に静寂と日本の四季を
感じることが出来る空間を演出しています。


日本の山野に自生する樹木を中庭に配置し、
中庭が各部屋とつながることで、比較的小さい敷地でも
内に開く空間を実現させました。


一方、八事モデルハウスでは、ゆったりとした敷地の特性を
生かした外に開く間取りの提案を行うということです。


両モデルハウスの設計は、同社において、デザインや構造面で
難易度の高い特殊な物件を専門に担当する設計集団の
「デザイン・パートナー・グループ」が担当しています。


また、駒沢モデルハウスの企画は、インテリアデザイナーの
橋本夕紀夫氏とコラボレーションし、日本の伝統技術である
左官技術を活用した塗り壁を始め、漆塗り、金箔、銀箔、
組子障子等を随所に取り入れ、高級感とデザイン性を向上させ、
こだわりの強い富裕層が満足する住まいを追求しています。


積水ハウスも住友林業と同様に
富裕層を狙った商品展開を行っています。


積水ハウスは、9月に発売30周年を迎える
高級戸建住宅のロングセラー商品である
「イズ・シリーズ」を刷新すると発表しました。


「イズ・シリーズ」は、1984年7月の発売以来、累計建築
7万棟を超える、住宅業界では異例のロングセラー住宅です。


オリジナル外壁の「ダインコンクリート」による
重厚感のある邸宅が特徴となっています。


同社の鉄骨住宅のオリジナル構法である
「NewBシステム」を導入したことにより、
高い耐震性を維持しながら、大空間や大開口の
スローリビングを実現する設計自由度を高めました。


また、サッシを外壁面かからセットバックさせた
「スーパーディープセットサッシ」により、
ダインコンクリート外壁の重厚さを強調したほか、
木調の外装部材を強化し、日本の風景になじむ
ナチュラルな表情など、落ち着きのある邸宅としての
佇まいを演出しています。


今回発表されたのは、伸びやかな6寸勾配の切妻の
大屋根を搭載し、邸宅として圧倒的な存在感を放つ
シルエットや快適な空間等の魅力をさらに高めた、
同社の鉄骨住宅のフラッグシップモデル
New「イズ・ステージ」。


そして、お客様のニーズに合わせて、
和風や洋風等の多彩な外観テイストに柔軟に対応可能な
主力モデルのNew「イズ・ロイエ」の2商品です。


価格は、New「イズ・ステージ」が坪80万円からで、
New「イズ・ロイエ」が坪62万円からとなっており、
価格相応の付加価値を加え、富裕層をターゲットに、
「イズ・シリーズ」全体で月500棟の販売目標を掲げています。


大和ハウスは今年1月に発売した「ジーヴォシグマ」の
生産能力を強化することを発表しました。


ジーヴォシグマは同社の戸建住宅の最上位商品
という位置付けで、価格は主力商品より約4割高く
設定されています。


巨大地震が繰り返し発生しても初期性能を維持できる
エネルギー吸収型耐力壁等の新工法を採用し、
構造躯体を強化したことによって、業界最高クラスの
天井高2.72メートル、開口幅最大7.10メートルの
大空間を実現しました。


月間販売目標100棟のところ、4〜9月の受注が660棟と
好調なことから、生産ラインを強化することになりました。


現在、唯一生産を手掛けている岡山工場に自動化設備を導入し、
月100棟の生産能力を150棟まで増やすほか、栃木県の工場にも
製造ラインを設置し、月200棟の生産を開始し、来夏までに
月産能力を350棟まで引き上げる計画です。


ジーヴォシグマは従来の「ジーヴォ」より約20万円高く、
坪76万円からとなっています。


大和ハウスでは、今後さらに高級路線に注力し、
1棟あたりの単価を上げていくほか、建替え率の向上を
目指していくということです。


消費税増税の反動減で住宅販売が落ち込む中でも、株高により
資産を増やした富裕層の購買意欲は高い状態となっています。


デザインや品質等へのこだわりが非常に強い富裕層市場を狙い、
高級路線商品での各社の競争は今後も続くと考えられます。


次回は、ハウスメーカー以外の富裕層向けの
取り組みをご紹介します。




(情報提供:住宅産業研究所)

回転寿司という効率化のバケモノ【2014年12月22日】




こんにちは。
ナックの冨田です。


先日、某回転寿司のお店に行った時のこと。


日曜の19時ということもあり、
お店は大混雑です。


早くお客さんを席に案内しようと、
テーブルを片付ける店員さんも大忙しです。


そんな中、ちょっとした事件が起きたんです。。。




■ 効率UP!効率UP!効率UP!
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

お寿司を食べ終わり、お茶をすすりながら、


「学生のころは一人で30皿くらいは食べてたのに、
 今では10皿くらいで十分満足だなぁ」


なぁんて話をしながら会計待ちをしていると、
お皿を数えに店員さんがやってきました。


食べた枚数は、
家族3人で20皿くらい。


サッと、手で数えたほうが早そうなもんですが、
店員さんはバーコードのついたものさしを、
積んだお皿の横にあてて、枚数を読み取っています。


ただでさえ、極限まで効率化されている
回転寿司というシステムです。


さらなる業務の効率を考えてのことなんでしょうね。


でも、昔の自分みたいに、
友達4人で100皿以上食べていた時のような状況であれば
枚数を数える時間を大幅に短縮できると思いますが、
20皿程度であれば、そこまで時間の短縮になる??


なんて頭の中でつぶやいていました。


そして、店員さんが、

「100円のお皿が●枚と、180円のお皿が●枚で
 合計●円になります」

と言って私に伝票を渡しました。


(ん?結構いったなぁ。。)


と、ちょっと高いなと思いながらも、
枚数は合っていたのでそこまで気にせず
伝票を持ってレジへ向かいます。


ちなみに、伝票と言っても会計札のみで、
枚数や金額が書かれているわけではありません。


これも効率化を考えてのことでしょうか。


そして、レジで伝票を渡し、店員さんが、

「●円になります」

と先ほどと同じ金額を言いました。


やっぱりちょっと高いよなぁと
気になって自分で計算をし直してみました。


すると、、、


やっぱり金額が違う。。


店員さんに説明をしようとするのですが、
伝票に枚数や金額が書かれていないので、
どう説明をしよう・・・


すると、すぐに店員さんが席の方へいって、
枚数を確認しにいってくれました。


結局、枚数を打ち間違えていたらしく
金額が間違っていたとのことで、
無事その場は解決しました。。。



■ “効率”と“サービスの質”
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

今回のこのお店に関して言うと、


枚数確認の手間を省き、
伝票のペーパーレス化し、
スムーズな会計をする。


これらのことを考えての
仕組みなんだと思います。


たしかに、これによって、
効率が上がっていることでしょう。


しかし、今回のように、
ちょっとしたミスがあった場合については、
逆に効率が悪くなってしまうことも
あるかもしれません。


もし、伝票の紙に枚数を書いていれば、
会計に行く前の時点で間違いに気がついたでしょう。


さらに今回は、まだ席が片付けられずに
お皿がそのまま残っていたので確認できましたが、
もし片付けられていたとしたら、私の主張する
枚数の根拠がなくなってしまっていたことでしょう。


ちょっと愚痴っぽくなってしまいましたが、、、


ただ、今回のこのお店の仕組みが良い悪い、
ということをいっているのではありません。


サービス業では昔から、


『効率を求めると、サービスの質が低下する
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
 サービスの質を求めると、効率が悪くなる』
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

と言われています。


効率も上げることも大切ですし、
サービスの質をあげることも大切です。


その中で、


どちらかが上がった時には、
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
もう片方が下がっている可能性がある
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

これを忘れてはいけないなと、
飲食業界では極限まで効率化された
回転寿司での出来事を通じて感じました。


あなたも日々の業務の中で、


・効率を上げる

・サービスの質をあげる


これらに取り組んでいることだと思います。


効率が上がった際には、サービスの質について
サービスの質が上がった際には、効率について


両方の側面から見返すことで、
新たな気づきや改善点なども
見えてくるかもしれません。


少しでも気づきとなれば嬉しいです。



工務店MBA事務局
冨田泰司

2014年12月15日

マイナス続く、2014年度住宅着工動向(後編)【2014年12月15日】


○●○●○●○ 工務店MBA 最新業界ニュース ●○●○●○●



「マイナス続く、2014年度住宅着工動向」(後編)



■ 低層貸家は微増維持、近畿は2割近くアップ
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

前回は、2014年度上半期の着工動向の概要と、
過去50年間の最低水準を推移している持家の
着工状況について、いくつかのポイントを解説しました。


今回は貸家系住宅と分譲系住宅について、
概要を見ていくことにします。


まずは、貸家系住宅について、
地域別の着工状況を見てみましょう。



◇2014年度上期 地域別貸家着工数及び前年比増減率(単位:千戸/%)


	低層貸家(アパート)	中高層賃貸

全国	114.61/+ 2.5	 	65.58/▲ 3.5

北海道	4.62/+ 9.0	 	5.05/▲12.8 

東北	9.89/+ 5.3	 	3.14/+ 1.4 

北関東	7.22/+ 5.1	 	0.65/+20.7 

首都圏	41.24/▲ 0.8 		20.78/▲ 4.3 

北信越	5.90/+ 4.2	 	0.76/▲ 7.4 

東海	11.49/▲ 5.8 		4.89/▲13.5 

近畿	15.41/+17.1	 	13.42/+14.7 

中国	6.10/▲ 0.2	 	1.49/▲22.2 

四国	2.83/▲ 6.8	 	0.58/+ 3.2 

九州	9.90/+ 3.5	 	15.08/▲ 8.1



前回ご紹介した通り、持家着工では全地域において
概ね▲20%前後の増減率を示していましたが、
賃貸系では低層・中高層賃貸ともに、
地域によってばらつきが見られます。


近畿エリアでは、低層・中高層の両方で
大きな伸びが見られました。


特に低層は2割近い伸びを示しています。


直近3年間の近畿エリアの低層貸家着工数(上半期のみ)は、
12年度11.95千戸(前年比8.2%増)→13年度13.16千戸
(同10.2%増)→14年度15.41千戸(同17.1%増)と
3年連続で増加し、伸び幅も拡大しています。


3年前の2011年度上期と比較すると、
39.6%と4割近く増加していることになります。


大型のビジネスビルや複合商業施設の開設、
またユニバーサルスタジオの新アトラクションなど、
景気の良い話題が多く、都市の価値向上とともに
賃貸住宅への投資が戻ってきているのかもしれません。


低層貸家の着工数が3000戸(半期)を超える
11都道府県の中では、宮城(前年比30.8%増)、
兵庫(同25.3%増)が突出した伸びとなっています。


宮城では引き続き復興需要があり、兵庫では
阪神大震災後に急ピッチで建てられた貸家が築20年を迎え、
価値向上を期した建替えが始まっていることも考えられます。


一方首都圏の低層貸家は、東京(6.0%増)以外は
全県で前年割れとなりました。


埼玉(▲1.4%)、千葉(▲0.7%)は微減にとどめたものの、
着工数で東京(17.4千戸)に次ぐ全国2位の神奈川(8.1千戸)は、
前年比▲12.4%の2桁減。


これは着工3000戸以上の都道府県の中で
最も大きな減少幅で、持家(▲30.9%)に続きアパートでも、
神奈川市場の停滞が目立ちました。



■ 北日本では建売着工が増加
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

分譲系住宅のエリア別着工動向は以下の通りです。



◇2014年度上期 地域別分譲住宅着工数及び前年比増減率(単位:千戸/%)


	低層分譲(建売)	中高層マンション

全国	65.04/▲ 6.0	 	52.53/▲21.4

北海道	0.98/+ 1.3 		0.82/▲26.6 

東北	2.67/+10.6 		1.21/+63.3 

北関東	3.20/+ 4.0 		0.79/▲20.8 

首都圏	30.41/▲ 6.6 		26.76/▲26.2 

北信越	1.45/▲ 1.7 		0.60/± 0.0 

東海	8.22/▲ 5.4 		3.94/▲ 0.9

近畿	11.73/▲14.5 		11.79/▲10.3 

中国	2.07/+13.9 		1.66/▲39.2 

四国	0.59/▲19.2 		0.52/▲39.3 

九州	3.72/▲ 0.3 		4.45/▲31.1



賃貸系と同様に、こちらも地域によって増減率に差が出ました。


唯一、低層・中高層ともに伸びているのが東北エリアです。
特にマンションは前年比63.3%と大幅増。


東北6県のうち、上半期にマンションの着工があったのは
岩手・宮城・福島の被災3県のみ。つまり、この3県のみで
北関東3県(0.79千戸)を上回るマンション着工(1.21千戸)を
達成したということです。


低層分譲でも2桁増と、引き続き復興需要があることが
察せられますが、直近3年間の上半期着工推移で見ると、
12年度(前年比33.3%増)→13年度(22.8%増)
→14年度(10.6%増)と伸び幅は縮小してきています。


宮城は1469戸で前年比7.2%増、福島は448戸で
同45.0%増と大きく伸びていますが、岩手は▲6.4%と
減少に転じ、供給に一服感も出てきました。


低層・中高層ともに市場の50%前後を占める首都圏では、
全国平均以上に戸数を減少させています。


もちろん反動減ということもありますが、
中長期的な視点からすると、東京近郊の若年層が、
新築か中古かということよりも居住する街の
ブランド価値を重視するようになっていることも、
分譲住宅の着工減につながっていると思われます。


首都圏4都県のうち、千葉では低層分譲が4.1%増、
マンションが前年とほぼ同数で減少を免れましたが、
埼玉・東京・神奈川は低層・中高層ともに減少しました。


とりわけ神奈川は、低層分譲▲18.3%、マンションは▲57.9%で
前年の半分以下の戸数となっています。


神奈川の持家、賃貸、分譲を合わせた総着工数の前年比は▲26.7%。


三隣亡(前回メールマガジン参照)という特殊事情のある
山形(▲26.9%)に次ぐ、全国ワースト2位の減少率を記録しました。


半期で1000戸以上の低層分譲の着工があった15都府県のうち、
増加率1位は岐阜県の27.3%増。


大垣や各務ヶ原で、大手メーカーが共同で手掛ける
200〜300区画規模の分譲地が販売されていることが主な要因です。


マンション(半期着工500戸以上の14都道府県)では、
前述のアパートと同様に宮城(52.7%増)と
兵庫(27.9%増)で突出した伸びが見られました。


震災を経験した地方都市の勢いが、
全国に波及していくことを期待したいところです。




(情報提供:住宅産業研究所)

放っておくと大変なことに・・・【2014年12月15日】




こんにちは。
ナックの冨田です。


先日、会社の同僚と
フットサルをしたときのこと。


私はサッカー経験こそありませんが、
もともと運動することは嫌いではなく、
久々に体を動かすということもあり
気合が入っていました。


怪我だけはしないように、
入念に準備運動をして、と。。


どうやら、
5分で時間を区切りながら
試合をしていくそうです。


経験者も未経験者もごちゃまぜにして、
チームを作り、早速試合開始です。



■ 自分ならもっとやれる!
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

私は最初、
外野で試合を見ていました。


「やっぱり経験者はうまいな〜。
 サッカーできる人ってかっこいいなぁ。」


なんてつぶやきながら、
試合をみていました。


そして5分が経過し、一旦ゲーム終了。


すると、、、


「キツーイ!!」


という声とともに、バタバタとその場に
同僚たちがうずくまっていきました。


思いのほか、相当キツかったみたいです。



それを見た私は、内心、



(いやいや、、、たった5分だよ〜。

 そんなにキツイもんかね。。。)



どちらかというと、体力には自信のあった私。


技術は劣るにしても、自分ならもっと動ける!
と思っていました。


そして、次の試合に挑むべく、
満を持してコートへ向かいました。



そして・・・




そのわずか3分後。。。




「ゼェ、ゼェ・・・ハァ、ハァ・・・」

「もう、無理・・・気管が・・・呼吸が・・・」




すぐさま交代を要請。



・・・



5分どころか、3分ももたず。



ものの見事に体力のなさを
露呈してしまいました。。。




■ アンバランスな頭と体
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

自分の頭の中では、
もっと長い時間を動けるだけの体力を
持ち合わせていると思っていました。


実際、過去に、
厳しいトレーニングをして、
ちょっとやそっとの運動では、
キツイだなんて思いもしませんでした。


その時のイメージが
頭の中に残っていたんでしょう。


ただ、蓋を開けてみると、
自分でもビックリするくらい
体力が落ちているという事実。。。


どうして、ここまで体力が落ちてしまったのか?



もう考えるまでもありませんね。



そうです。



今現在、トレーニングを昔のように
していないからです。


さらにいうと、
フットサルは体の至る所の筋肉を使うんでしょうね。


全身筋肉痛が尋常じゃありません・・・。


昔なら、これくらいの運動で、
筋肉が悲鳴をあげることもなかったのに。。。


今回、久しぶりの運動を通じて、

トレーニングをしなくなると体力が落ちる
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
と、当たり前のことを再認識しました。



ただこれは、体力だけに限った話ではないんです。



■ 放っておくと衰え、退化してしまうもの
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

実は、トレーニングをしなくなると
衰えてしまうものは体力だけでなく、

『心』
~~~~~~
についても同じことが言えます。



『心』というとちょっとイメージ
しにくいかもしれませんが、例えば、


・考え方

・習慣


これも『心』に関わることです。


過去にどれだけ影響を受けた考え方があったとしても、
その考え方をキープするために、行動にうつしたり、
習慣化しないことには、いつの間にか忘れてしまいます。


知識も経験についても、
一度手に入れたり身につけたからと言って
ずっとあなたの手元にあるとは限りません。


体力と同じようにトレーニングを続けていかない限り、
気づかないうちにあなたの手元から離れてしまいます。


そしてさらに厄介なことですが、
一度あなたから離れてしまったものは、
また簡単に身につけられるものでもないということです。


体力をつけようとトレーニングをしても
すぐに体力がつく、ということはありませんよね。


継続することで徐々についてくるものです。



これと同じです。



『心』についても鍛え続けていかないと、
過去に鍛え上げた『腹筋』が、ブヨンブヨンの
お腹のようになってしまいます。※私です(苦笑)


放っておいて、あとからその大変さに
気づいてからでは遅いんです。。。


『身』も『心』も引き締める意味も込めて
今回のメルマガはこのような内容でお届けしました。



少しでも気づきとなれば幸いです。




工務店MBA事務局
冨田泰司

2014年12月08日

マイナス続く、2014年度住宅着工動向(前編)【2014年12月8日】


○●○●○●○ 工務店MBA 最新業界ニュース ●○●○●○●



「マイナス続く、2014年度住宅着工動向」(前編)



■ 増税駆け込み反動減で前年割れ続く
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

消費増税による駆け込み需要に沸いた昨年度(2013年度)は、
前年比10%増の98.7万戸と100万戸近い住宅が着工されました。


しかし、その反動減は3月(前年比▲2.9%)から始まり、
2014年度に突入した4月以降も

▲3.3%→▲15.0%→▲9.5%→▲14.1%→▲12.5%→▲14.3%

と連続のマイナス。


9月末時点での累計着工数は44.1万戸、
前年比▲11.6%で折り返しを迎えました。


来年3月の年度末まで1割減のペースが続けば、
2014年度の着工は88万戸前後、一昨年の2012年度
(89.3万戸)をやや下回る規模が目安となります。


まずは、今年度上半期の住宅着工を利用関係別に見てみましょう。



◇2014年度上期(4〜9月)住宅着工戸数内訳及び前年比増減率


持家 14万3342戸(▲21.6%)

低層分譲(建売住宅) 6万5040戸(▲ 6.0%)

中高層分譲(マンション) 5万2529戸(▲21.4%)

低層貸家(アパート) 11万4610戸(+ 2.5%)

中高層貸家 6万5846戸(▲ 3.5%)

※国土交通省 住宅着工統計より(貸家には社宅等の給与住宅を含む)



やはり、増税の影響が最も大きい持家の減少率が大きく、
14.3万戸で前年比21.6%減。


年間ベースに換算(2013年度35.3万戸から
21.6%減)すると27.7万戸。


これが現実のものとなれば、リーマンショックなどによって
着工が大きく落ち込んだ2009年度(28.7万戸)並みの
低水準ということになります。


それ以前に持家着工が30万戸を割ったのは、52年前の
1962年ですから、新築注文住宅をメインとしている
企業にとってはショックを禁じ得ない数値と言えます。


低層分譲(建売住宅)は地価動向や需要を見ながらの
供給調整ということもあり、▲6.0%。


マンションは▲21.4%と持家並みの落ち込みとなりました。


直近3年間は年間12万戸前後と、2009年度(6.7万戸)の
落ち込みから回復していましたが、今年度の通期換算は9.6万戸と、
10万戸を割る可能性が高くなっています。


貸家系は低層が2.5%増、中高層が▲3.5%と健闘。
相続税対策層が少なからず動いているようです。


従来の単身者向け、ファミリー向け賃貸のほか、
比較的年齢層の高い単身女性やシングルマザー向け、
シェアハウス、サービス付き高齢者向け住宅等々、
選択肢が豊富になってきたことも、
市場活性化の要因と言えるでしょう。


また、高スペックな新しい賃貸住宅が増えることで、
競争力が低下した古い貸家の建て替えが進むという
好循環が生まれていることも考えられます。


低層と中高層を合わせた貸家系住宅18.04万戸(前年比0.2%増)を、
一般の貸家と給与住宅(社宅や官舎等)に分類すると、
一般の貸家が17.68万戸(前年比▲0.3%)、
給与住宅が0.36万戸(前年比38.3%増)となります。


戸数としては少ないながらも、給与住宅が大幅に伸びたことで、
貸家全体として微増していることがわかります。


アベノミクス以降、求人倍率の向上や賃金アップが
話題になっていますが、こうしたところでも
雇用環境の整備が進んでいるようです。




■ 持家着工は過去50年で最低レベルに
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

次に、持家について地域別に着工動向を見てみましょう。



◇2014年度上期 地域別持家着工数及び前年比増減率(単位:千戸/%)


	全持家		在来木造	2×4		プレハブ

地域	戸数/増減率	戸数/増減率	戸数/増減率	戸数/増減率

全国	143.34/▲21.6	100.00/▲22.0	16.15/▲19.1	23.66/▲20.8

北海道	6.28/▲23.0	4.05/▲24.7	1.66/▲21.7	0.52/▲11.8

東北	15.25/▲19.3	11.87/▲19.6	1.78/▲11.6	1.51/▲23.8

北関東	11.05/▲21.2	8.07/▲21.5	1.27/▲18.2	1.62/▲21.1

首都圏	29.85/▲22.6	18.78/▲22.4	4.43/▲21.4	5.96/▲22.9

北信越	13.51/▲22.8	11.12/▲23.8	0.89/▲13.7	1.35/▲18.5

東海	21.45/▲23.3	13.07/▲24.2	2.62/▲17.9	5.36/▲23.2

近畿	16.70/▲21.6	11.55/▲22.0	1.64/▲24.3	3.18/▲17.4

中国	8.21/▲21.2	5.87/▲21.3	0.62/▲17.4	1.61/▲19.4

四国	4.98/▲22.5	3.99/▲21.9	0.32/▲23.8	0.56/▲26.4

九州	16.06/▲18.4	11.64/▲18.6	0.91/▲14.0	1.99/▲12.7



持家の着工は、エリア別に見ても工法別に見ても、
2割前後の減少となりました。


最大市場である首都圏では、すべての工法において
全国平均以上の落ち込みが見られます。


比較的落ち込みの少ない九州でも、2桁減は免れませんでした。


県別では、▲2.4%(長崎)から▲37.0%(山形)まで、
全都道府県でマイナス。


その他の45都道府県を減少幅の少ない順で見ると、
▲10〜14%台が5県、▲15〜19%台が12県、
▲20〜24%台が19県、▲25〜29%台が8県、
残りの1県(神奈川)が▲30.9%となります。


長崎は、前年の上半期にほとんどの県が2桁増となった中で、
伸率最低の2.0%、通期でも8.1%と駆け込み需要の波が
小さかったことで、反動減も小幅に抑えられたと言えます。


山形は寅年・午年・亥年には建築関係の物事を
忌避する「三隣亡」の風習があり、
反動減と相まって大幅な減少となったようです。


4月から9月までの持家着工の月次増減率は、

▲16.1%→▲22.9%→▲19.0%→▲25.3%→▲22.7%→▲23.4%と、

ほぼ右肩下がりとなっています。


昨年は9月末までの駆け込み契約で、
10月以降の3ヶ月間の持家着工が
17.6%増→22.6%増→19.1%増と跳ね上がりました。


つまり今年の10月以降には、9月までのペースを
上回る着工減が待ち受けているということになります。


実際、11月末に発表された今年10月の持家着工は
前年比▲28.6%と、一気に落ち込みました。


当然、累計着工数の減少率も、
9月時点の▲21.6%から▲22.7%へと拡大しています。


受注ベースでは反動減からの脱却も見え始めており、
年度末には着工の減少幅も縮小に向かうと思われます。


しかし期待していた消費再増税による駆け込み需要は
皮算用に終わってしまいました。


当面は厳しい状況が続き、新築注文への
依存度の高い住宅会社にとっては、
生き残りをかけた正念場となりそうです。




(情報提供:住宅産業研究所)

人を行動させるのに必要なものって、結局・・・【2014年12月8日】




こんにちは。
ナックの冨田です。


先日、会社帰りの電車の中で、
iPhone片手にニュースを見ていると、


「中国で日本製品が空前の大ブーム!」


という記事を目にしました。



ふむふむ、、、


何やら、中国人の所得が増えたことや、
人民元に対する円安の影響もあり、
もともと人気の高かった日本製品に
手が届く人が増えてきたのが理由だそうです。


中には、駐在員として中国に住んでいる日本人が
一時日本に帰国する際には、

「あれ買ってきて」

と、買い物リストを渡されたり、
紙おむつなどかさばる物でも、
容赦なく大量に依頼をされることも
珍しくないそうです。


さらに、このブームに乗って、
日本製品で一山当てようと転売目的で
大量に買い占めるケースも。


たしかに・・・


テレビなどのニュースで、
家電量販店やドラッグストアなどで
これでもか、というほど大量に購入している
中国人の買い物の映像が流されていたような。。。


「いま中国では、そんなに日本製品が売れてるんだなぁ・・・」


と、この記事を見ながら
私は頭の中で呟いていたのですが、
それと同時に、別のことが頭をよぎりました。


「ちょ、ちょっと待てよ・・・

 空前の日本製品ブームと言っているけど、

 少し前に、日本製品の不買のデモをしてたよね・・・」


よくよく思い返すと、
2011年に東日本大震災で起きた
福島原発の事故の時も、中国では日本製品が
一斉にお店の棚から消えたり・・・


2012年の反日デモがあった際にも、
日本製品の不買運動が起こり、
多くの日本企業がダメージを受けたり・・・


記憶に新しい事ばかりです。


でも今現在は、
日本製品が売れているという事実。


政治的にも日中の関係が
良好というわけでもないのに。。。


今回、このニュースを通じて
あなたにお伝えしたいことは、
中国人は、ああだこうだ、ということを
言いたいのではありません。



お伝えしたいこととは・・・



結局、人って、
モノを買うという決断について

“感情”をもとに行動する
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

ということです。



恐らくですが、
今これだけ中国で売れまくっている
人気の日本製品ですが、過去のように、
何かがきっかけで、日本製品の不買運動が起これば、
どれだけ人気があろうが、買わなくなると思います。


その理由も、すべて“感情”が絡んでいるんです。



ここで、過去の自分自身の行動や、
何かモノを買った時のことを思い返してみてください。


少なからず、何かしらの感情が動いたからこそ、
モノを買ったり行動をしていることがわかると思います。


特に、金額の大きな買い物ほど、
この“感情”は大きく動きます。



言い方を変えると、

感情を大きく動かさないと買ってくれない
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
ともいえますね。



さて、、、



人生の中で一番高い買い物だと言われている
住宅を販売しているあなたに質問です。



お客様の“感情”を大きく動かしていますか?



そのための仕掛けや準備、
お客様に投げかける一言一言についても、
感情を動かすものになっていますか?



カタチとして見えにくく、
意識をしていないとつい忘れてしまう、
人を行動させるために大切なこと。



少しでも気づきとなれば幸いです。




工務店MBA事務局
冨田泰司

2014年12月01日

2013年度上半期の受注・集客動向(後編)【2014年12月1日】


○●○●○●○ 工務店MBA 最新業界ニュース ●○●○●○●



「2013年度上半期の受注・集客動向」(後編)



前回のメールマガジンでは、2014年度上半期の、
大手ハウスメーカー10社の受注実績をお伝えしました。


大和ハウスが唯一健闘しているものの、
全体的には駆け込みの反動減が長引き、
前年比での大幅マイナスとなっています。


今回は、受注の先行指標となる
「集客」の実績をお伝えします。



■ 集客は盆明け以降に持ち直しの兆しあり、しかし増税見送りで先行き不透明
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

大手ハウスメーカー10社の集客実績は、
4月〜6月は前年比▲15%〜20%で推移しました。


集客は前年7月から伸び悩む傾向にありましたが、
大雪の影響を受けた2月以降に低迷が顕著になり、
6月まで前年比での大幅マイナスが続きました。


期待されていたゴールデンウィークの集客も、
手ごたえを感じたメーカーは少なかったようです。


月別・メーカー別・エリア別に見ると、
一部で集客回復が見られるケースはあったものの、
いずれも一時的なものに終わり、本格回復には
至りませんでした。


7月に入ってマイナス幅は若干改善しましたが、
8月前半からお盆休みにかけて全国を襲った
記録的な天候不順により、集客は再び落ち込みました。


ところが、お盆明けから9月にかけて、
集客回復の兆しが見え始めます。


8月最終週からお客様の動きが活発になり、
8月単月での集客実績は、ほぼ前年並みに回復しました。


8月前半の集客が低迷したことを考えれば、
8月後半の実績は前年以上であったと言えます。


また、9月は前年比で2〜3%程度増加し、
1月以来の前年比プラスとなりました。


前年8月・9月は、すでに駆け込み集客のピークを過ぎており、
前年比のハードルが低いことから、「前年比プラス=
完全な集客回復」とは言い難い面もあります。


また、慎重なお客様が多く、次アポの獲得や商談化に
時間が掛かっているケースも多いようです。


しかし、1年近く低迷した集客に、
ようやく回復の兆しが見え始めたことは、
プラス材料と言えるでしょう。



■ 下半期の見通し
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

最後に、下半期の見通しについてお伝えします。


当初、下半期は消費税10%に向けた
駆け込み受注がカギになると見られていました。


実際、8月後半の集客においては、
消費税10%を意識したお客様が徐々に現れており、
今後さらに増加すると考えられていました。


ところが、実施濃厚だった消費増税は一転、
延期が決定しました。


この延期が、下半期の受注にどう影響するでしょうか?


増税延期の決定前に行った調査では、
多くのメーカーが、

「仮に増税が延期された場合も、
 受注は前年並みかそれ以上になる。
 しかし増税実施時に比べてプラス幅は縮小する」

と回答しています。


前年度の下半期は、すでに駆け込み後の反動減が
始まっているため、今年度下半期の受注は、
前年比ではプラスとなる見通しが強いようです。


実際、大手10社の10月の受注実績は、
13か月ぶりに前年比プラスとなりました。


メーカー別でも、前年10月も駆け込みが発生した
セキスイハイムなどを除き、概ね前年比プラスとなりました。


しかし、消費増税が延期になったことで、
上半期に見られた商談の様子見・長期化傾向が続き、
受注回復が遅れることが考えられます。


住宅エコポイントの復活やフラット35の金利引き下げ幅の拡大、
贈与税非課税枠の延長・拡大なども検討されており、
様子見の要因になるかもしれません。


予測が難しく、厳しい環境下ではありますが、
目の前のお客様を確実に商談・受注につなげるためには、
より丁寧かつ積極的な営業活動が求められそうです。


まず、目の前のお客様に対しては、
「いま契約」することのメリットを伝え、
気持ちを盛り上げることが必要です。


消費増税が延期になったからと言って、
「いま契約」する理由が無くなったわけではありません。


地価上昇や建築費上昇、超低金利の住宅ローンなど、
「いま契約」する理由は多く存在します。


また、建築時期を決めるのは、
増税などの社会的・外部的な理由だけでなく、
結婚・出産・子どもの進学など、お客様1人ひとりの
内部的な理由によるところが大きいです。


これらを積極的に説明し、お客様の決断を促す工夫が必要です。


また、商談の様子見・長期化が続くようであれば、
中長期客に対するフォロー体制・商談化のための
仕掛けが必要でしょう。


現在、一部のメーカーでは、中長期客を対象に、
「家づくりの進め方」や「いま建てるメリット」を
解説するセミナーを頻繁に開催しています。


多くの参加者が集まるうえ、その後の商談に
進むことも多いようです。


来場の本格回復を待つばかりでなく、
このように自社の持つお客様を掘り起こす工夫も求められます。




(情報提供:住宅産業研究所)

あなたの今年の目標って・・・【2014年12月1日】




こんにちは。
ナックの冨田です。


12月に入りましたね。


気づけは2014年も、残りあと一か月です。


年末になると、
よく今年一年を振り返ってみて、
どうだったか・・・

というように、
一年の総括をすると思います。


ではここで、一年の総括をするには
少し早いかもしれませんが思い返してみてください。



あなたが今年の年始に立てた目標って、何でしたか?


みんなの前で言い切った抱負ですが、何と言いましたか?



・・・



すぐに目標や抱負が頭に浮んできて、

「出来た!」「出来なかった・・」

と答えられたのであれば、
普段から意識をしている証拠ですね。


その一方で、


自分が立てた目標や抱負を
すぐに思い出せない・・・


という人もいるかもしれません。


もしかすると、思い出せない人のほうが
多いかもしれません。


でも、もしあなたが目標や抱負を
すぐに思い出せなかったからと言って、
悲観的になる必要はありません。



なぜかというと、、、



人間って、物事を忘れる生き物だからです。。



では、今年一年の目標、抱負など、
これほど重要な事柄でありながら
忘れてしまっているのは
一体どうしてなんでしょうか?



その一つの理由として・・・



あなたの脳と心が、
~~~~~~~~~~~~~~~~~
変化に対して抵抗をしているから
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


ということがあげられます。



どういう事かというと、
無意識のうちに自分にとって一番居心地が良くて
快適な状態に留まりたいという心理が働き、
変化を拒んでいる、いうことです。



今の居心地のいい状態が変わることを
脳と心が拒否をしているんですね。



この、自分が居心地のいい状態・領域のことを
心理学の言葉で、

「コンフォートゾーン」

と言います。



目標を達成することや、
今まで自分が経験したことがないことは、
当然、このコンフォートゾーンの外にあります。


ですので、あなたがいくら
「やってやるぞ!」と意気込んだとしても
脳と心がそれをジャマするんです。


こればっかりは、生まれ持った
人の心理メカニズムなので、
仕方のないことなんです。



人って、何とも都合よく出来ていますよね。。。



でも、有言実行で目標を忘れずに、
達成する人も当然います。


この人たちは一体、どうしているのか?



・・・



そうです。。



今の自分のコンフォートゾーンから
外に出たからなんです。



今までとは違う行動をとったり、

今までとは違う発言をしたり、

今までとは違う環境に身を置いたり。



それはもう、
相当なストレスがかかっているはずです。



だって、今までの居心地のいい環境から離れたことで、
脳と心が元の環境に戻そうと必死になって
抵抗をしているからです。


それでも、自分の脳と心と戦い続けた結果が、
成果として表れているんです。


そして、コンフォートゾーンの外に
居続けるとどうなるのか。。。


結果、その状態が新たな自分の
コンフォートゾーンとなっていくんです。


今までは無理だろうと思っていたことが、
当たり前のようにできるようになっていく。


そうして人は成長をしていきます。


さて、あなたが今いるのは、
コンフォートゾーンの内側ですか?外側ですか?
この先、どっちに行きますか?


今年は残り一か月です。


あと一か月“しかない”と思うのか、
あと一か月“もある”と思うのかでも
結果について大きく差が出てくると思います。


一か月後、今年一年を振り返って、
どんな状態で2015年を迎えたいか。


「今より成長したい!」

「目標を達成したい!」

「新しい自分に変わりたい!」


と思っているあなたの、
少しでも気づきとなれば嬉しいです。




工務店MBA事務局
冨田泰司

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