長崎県 マツケンホーム(株式会社松下建設) 松下様

実践者の声

「長崎でアットホームな多角化経営を実現し、今では年間35棟受注する企業になり、地元から愛される会社に成長」matsuken01.jpg

企業名 マツケンホーム(株式会社松下建設) ホームページ http://www.matsusita.co.jp/
陶農レストラン「清旬の郷」 http://www.seisyunnosato.jp/
はさみ温泉「湯治楼」 http://seisyunnosato.jp/onsen/


松下建設って、どんな会社ですか?

松下建設って、どんな会社ですか? 私共は、一般土木・木造住宅建築の施工を主に創業した昭和48年以来、41年以上にわたり地域の皆様とともに発展して参りました会社です。アットホームな雰囲気の会社づくりを心掛け、家づくりが初めての方でも安心して打ち合わせができるような空気感というのを大事にしています。現在では、建築業だけでなく、陶農レストラン「清旬の郷」や、はさみ温泉「湯治楼」を経営し、多角化経営を実践している会社です。

■創業:昭和48年
■売上:5億円
■棟数:35棟
■平均単価:2,000万円
■住宅商品:建築家と共に作る家がメイン商品。高気密・高断熱の家。

ローコストからスタートして、家づくりで断熱性能のアップを希望する人が多かったため、なるべく高断熱の仕様にしています。この辺りは、気候は温暖ですが、寒さに弱い人が多いせいでしょうか。断熱の性能を気にする人が本当に多かったのを記憶しています。「朝寒くて、布団から出られない」という声が多かったですが、「高断熱の家に住むようになって、朝すっきり起きられるようになりました」といった声をもらうようになりました。


お客様はどの年代が多いですか?

matsuken04.jpg やっぱり子育て世代の30代が一番多いですね。そしてデザイン住宅を求める人が増えてきています。もともと建築家と一緒に仕事をしていることが多かったですが、昨年の消費税アップによる駆け込み依頼に対処しきれない状況となってしまい、設計は全棟においてアトリエ建築家と連携を取るようにしています。

そうすると、お客様も「建築家の先生が決めてくれたことだから」と納得されて家づくりを進めていく流れになっています。

私共は、受注棟数を5年後、100棟を目標にしています。その際に、自社で設計士が兼業するよりも優れた設計力を外部の複数の建築家にお願いしたほうが緊張性も保て、効率も上がると思いますので、今から準備しています。


順風満帆で今に至っているように見えますが・・・!?

matsuken05.jpg 1973年1月に現取締役会長、松下猛が大手下請けより独立し、創業しました。1987年2月に公共工事に参入。そして、1989年5月に私が入社し、1999年9月に、代表取締役社長就任。2005年5月建築部門の屋号を「マツケンホーム」と命名して、現在に至ります。

2005年にマツケンホームとして建築部門を立ち上げる前に、ナックさんと出会い、住宅事業に本格参入することになりました。それまで、お伝えしたとおり、公共土木をメインにした会社でした。

きっかけは、1枚のFAX。住宅事業を強化する話が聞けるということで、福岡でセミナーを開くということで足を運んだのを今でも覚えています。ナックさんのシステムを取り入れて、瓦屋さんの敷地を借りて、商品発表会をしましたね。いろんなところに声をかけて何人か来ていただけました。

その後、いち早く現場があったほうがいいだろうと、従業員の家を建てることになり、そこから見学会をしながら次に次に仕事へとつなげていった感じですね。


社員構成を教えてもらえますか?

matsuken03.jpg 現在、総勢12名です。内訳は、女性スタッフ4名。営業2名。工務・アフター・営業兼務2名。工務2名。その他1名。設計は、2月までやっていましたが、その後自社でやらないように方針を変えました。

商圏は??

佐世保市をメイン商圏として、会社から半径1時間以内と商圏を決めて動いています。
2014年5月に大村市に新事務所をかまえて、お客様との打ち合わせ用に役立っています。


家づくりはどんな流れで進めていくのですか?

matsuken07.jpg まずは、見学会に参加してもらい、資金計画などのセミナーに参加。家づくりは何からはじめていけばいいのかといったことや、土地がない人は土地の探し方から教えていますね。

まずは、予算をしっかりと把握してもらうことからスタートするのが一般的です。ローンが通る、通らないもあるので、お客様もその方が安心されています。お客様と家づくりを効率的に進めていくのは、とても大事ですからね。

私共は、セミナーを通じてどんなタイプの家づくりを進めていけばいいのか、正しい知識を教えて差し上げることでお客様自身も、費用のものさしを持てるという理由で喜ばれています。


ナックをどのように活用していますか?

一番活用しているのは・・・やはり、部材を扱われているので、太陽光発電システムを仕入れさせてもらっています。これは非常に助かっていますね。また、これまで色んなシステムによる情報を取り入れさせてもらっているので、自社に合うものを『いいとこ取り』で使わせてもらっていますよ。

ナックと関わってどのように変わってきましたか?

matsuken08.jpg 生活は180度変わりました。以前は、土日休み、お盆も正月も休んでいました。

でも、今はサービス業という意識の元、会社はシフトを組んで、年中無休でお客様の対応をするようにしています。雰囲気も変わってきたと家族に言われますね。公共土木の仕事がメインだったときは、わけもなくイライラしていた時が多かったみたいです。

今では、主に家づくりを進めていくにあたり、お客様とやりとりをした上で、最後に、引渡し式をするときなど、中には涙を流して喜んでくれる方々が増えています。私共もつられて一緒に涙を流してしまうというようなことがあり、とても貴重な仕事をさせてもらっているんだなぁと日々実感していますね。

ナックのシステムを検討している工務店さんに一言。

私は、公共土木から転換して住宅事業に参入していったわけで、どの会社でも余裕があって新たな事をスタートするわけではないと思います。振り返れば、早く結果を出したいと思い、時間を短縮させるためにシステムを取り入れたんです。コツコツやれないことはないでしょうけど、時間は待ってくれないですからね。

特に一番良かったと思うのは、隣近所の同業会社に会社の経営について「どうやってるの?」とは聞けないじゃないですか。商圏がかぶらない別のエリアだと、いろんな意味で成功している会社の真似をさせてもらったり、相談したりできるのでありがたいですね。生きた情報を、情報交換できる環境が整っているのはうれしいですよ。

単価一つ取ってみても、自社の仕入れ単価が本当に適正かどうかもわからないですけど、全国や別のエリアで、いくらで仕入れているのか、基準がわかると、自社もそれを基に交渉し、適正な価格で取引できたりするので助かっています。

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松下社長、貴重なお時間を割いていただき、ありがとうございました。
益々のご活躍を期待しております。
取材日:2014年8月5日


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