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2015年10月12日

キッズデザイン賞に見るイマドキの子育て住宅(前編)商品・トレンド,市場動向,ハウスメーカー

子どもたちの安心・安全への貢献や発育の助けや、出産、家事、育児といった子どもを持つ家庭の負担を軽減するデザインを毎年表彰する制度「キッズデザイン賞」。住まいに関連したものでは、ハウスメーカーから設計事務所、住宅設備会社など様々な業態、業種によって考えられた最新のキッズデザインが紹介されています。

今回はその中から目立った取り組みを取り上げて、イマドキの子育て住宅について考えてみたいと思います。


■ 発育を支える子育て提案と健康仕様
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近年共働き世帯が増えるに従って家庭では家事時間が減少しており、
住まいづくりでは動線配慮等の「時短」に注目が集まっています。


リビング収納や目的別収納などは、
片づけの時間を減らすという時短が可能な一方で、
子どもに片づけの習慣を身に着けさせるという側面もあります。


2015年度の第9回キッズデザイン賞で、
子どもの整理整頓をテーマに受賞となったのが
住友林業クレストの収納「ただいま収納シリーズ」です。


ランドセルを置くスライド式の棚や、教科書を置く書棚、
制服や給食袋をかけるハンガーパイプ等、
子どもの行動と持ち物から具体的な収納場所を決めた
目的別収納となっています。


更に住友林業クレストは、ただいま収納シリーズを軸にした
動線の提案として、家庭教育プロデューサーの酒井勇介氏と
「子ども導線」を共同開発。


住まいの中で3つの動線を組み合わせることで、
子どもの片づけや学習を習慣できるというもので、
具体的には下記のような設定があります。

・帰宅してからの片づけや整理整頓が効率的になる「ただいまライン」

・見守りダイニングでの学習や効率的な収納で、
学習を習慣化する「がくしゅうライン」

・ダイニングからリビング、TVを繋ぐ「おあそびライン」


例えばただいまラインであれば、

1)帰ったらすぐに手洗いうがいをする「ただいま手洗い」

2)ランドセルを置くスライド式の棚や、
  教科書や補助教材を置くスペース等を確保した
  目的別収納「ただいま収納」

3)提出物や連絡帳を忘れず確認する「ただいまポスト」

4)家族が迎える「ダイニング」

といった動線になります。


こうした取り組みによって子どもの自発性を養うことで、
親の負担が減ることも期待できそうです。


国内では就業時間の変化や夜型化に伴って
睡眠時間の低下がしばしば指摘されていますが、
夜型化による睡眠時間の低下は子どもでも同様に発生しています。


第9回で受賞した日本ハウスホールディングスの
「あんみん an-min」は、こうした状況を改善するための
子どもの上質な安眠環境を提案しています。

1)睡眠前の工夫
…少しずつ暗くなっていく室内で、自然に体が睡眠に誘導

2)睡眠中の工夫
…室内を暗くし、深い眠りに誘導。吹き抜けから家族の気配を感じ安心

3)目覚めの工夫
…朝日を取り込む窓で、自然の光で目を覚ます環境に

以上のような工夫のもと、
子どもにとって快適な睡眠を得られる環境を考えた
子ども部屋提案となっています。


■ 子どもを見守る地域コミュニティ促進のデザイン
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近年、共働き世帯の増加や近所付き合いが減少したことで、
子どもに目を配ることができる大人が減り、
子ども達の安全性に対する指摘がなされています。


こうした状況からここ最近増えてきているが、
地域コミュニティの形成を促進することで、
地域で子どもを見守ろうという取り組みです。


積水ハウスの分譲地「コモンライフ武蔵藤沢駅前」は、
高齢者世帯とNPOが支える子育て共助のまちとして、
子どもを見守る「ひとえん」という同社の考えた街づくりによって
第9回で受賞を果たしています。


全16区画のうち14区画を子育て世帯、
2区画を見守りの高齢者世帯として街区を設計。


日常的な見守りや人が集まりやすい工夫を取りれた
「ひとえんラボ」と呼ばれる共有施設を設け、
地域のNPO法人と協働して、情報発信や各種イベント開催、
子育て情報交換の場として活用するなど、
共助の考え方を地域に広めて多世代からの
見守りを実現するという内容です。


第8回に受賞した一級建築士事務所秋山立花の
「ペアレンティングホーム」は、
シングルマザー専用のシェアハウスです。


共有のリビングを通じて、

・子ども達が兄弟のように育つ
・子育ての仲間ができる
・チャイルドケアを共有する

といったメリットが生まれます。


子ども同士の交流に限らず、
入居者間の悩み相談や、夕食の準備を行う
チャイルドケアシッターサービスなど、
母親にも配慮した提案となっています。

(情報提供:住宅産業研究所)

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